はっしぃのムシ図鑑「ゴマダラカミキリ」
こんにちは、はっしぃです。
お盆ですね、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
ボクは村内で親子にムシ捕りを教えたり、親戚の家に日帰りで帰ったり、大家さんの家で大家さんの親戚の子どもと一緒に花火をしたりと、なんだかんだで充実しております。。
一方でムシの飼育はというと、ミノムシやコメツキムシ、ゴマダラカミキリが暑さのためか寿命のためかは分からないですが、亡くなってしまいました。
今回は弔いの意も込めて、ゴマダラカミキリをピックアップしたいと思います。
ゴマダラカミキリ
ボクがこのゴマダラカミキリを村内で見つけたのは、今年の7/27に道の駅の近くを歩いていた時のこと。
植え込みの木に明らかに他より目立つ黒いムシがいたので捕獲しました。
調べてみると、飼育時の餌は昆虫ゼリーで良いとのことだったので飼育スタート。
カブトやクワガタと違い、日中動くムシなので、1番よく動き回っていた印象でした。
個人的にはフォルムもカッコよく好きな昆虫の1匹なのですが、農家の方にとっては天敵となることも多いかもしれません。
というのも、ボクは飼育中昆虫ゼリーを与えていたと書きましたが、自然界での彼らの餌は柑橘類やイチジク、栗などの新鮮な生木や葉。
たった1匹のゴマダラカミキリが若いミカンの樹に食いこんだだけで木を枯らしてしまうほどなのだとか。
日本大百科全書(ニッポニカ)の記述でも以下のようにありました。
ミカンなどの果樹や街路樹、庭木の大害虫として有名である。
すごいですね、“大害虫”なんて表現、初めて聞きました笑笑
とまぁ、よっぽど嫌われているようなので、見つけたら繁殖はさせずに家で飼えってことのようですね!(違
ちなみに生木を食べることからもわかるように彼らのアゴの力は強いです。
実験としてイネ科の植物を口の前に持っていくとたちまち千切られてしまいました。
迂闊に指を近づけると噛まれるかもしれないのでお気をつけて!!
そしてムシを考察するときにはお決まりな、名前についてもみてみましょう。
“ゴマダラ”ってよくよく考えると不思議な言葉じゃないでしょうか?
ニュアンス的に、白い点々が“ゴマ”っぽいなぁって感じはしますが、じゃあ“ダラ”ってなんでしょう? どっかの方言ですかね?笑笑
もちろんそんな訳はなく、漢字で書いてみるとその答えがわかります。
“胡麻斑”カミキリです。
つまり“胡麻(ゴマ)”+“斑(マダラ)”が正解だったのです。
“マ”が1つ省略されていたわけですね。
さらにいうと、“カミキリ”を漢字で書くと“天牛”。
中国名で、長い触覚を牛に見立てたのだとか。
なんともイカした名前です。
どうせなら皆さんも漢字で覚えてみましょう。
“胡麻斑天牛”です。
めちゃくちゃかっこいいです。
大害虫です。←
もう忘れないですね。
ボクも飼育していたゴマダラカミキリは、忘れないように、亡くなってから標本にしてあげました。
そろそろ虫屋・虫捕り少年/少女にとっての夏は終わってしまいますが、今年の夏は虫捕りに勤しめたでしょうか?
ボクは来年、もうちょっと採集のフィールドを広げてみてもいいかな、なんて思ってます。
おしまい。
参考
第35話 ゴマダラカミキリムシ(病害虫・雑草防除ガイド【害虫と病気の話】) | シンジェンタジャパン
はっしぃのムシ図鑑「アブラゼミ」
お久しぶりです、はっしぃです。
7月は、丸一日休みの日がほとんどないという異例の忙しさでしたが、ようやく時間に余裕が出てきた今日この頃です。
(虫捕りの時期が終わるともうちょっと暇です、たぶん…)
以前、飼っている虫に絞ってブログ書こうかなと思ったのですが、時期的にセミの鳴き声が気になるので、今日はおなじみアブラゼミについて書かせてもらいます!
アブラゼミ
みなさんもよく見たことのあるセミかと思います。
その分布地も北海道〜九州とまさしく日本全国に生息する最も身近なセミですね。
アニメなどでもセミの絵といえば、茶色い翅のアブラゼミが描かれることが多いのではないでしょうか。
(なぜか鳴き声は「ミンミン」の方がポピュラーですが…)
ただ今年が珍しいのか、ボクの住む西粟倉村周辺が例年遅いのか分かりませんが、実際に今年アブラゼミの姿を確認したのは7/27 兵庫県佐用町でのことでした。
8月に入ってようやく多く確認できるようになったので、感覚としてはボクが東京にいた頃と1ヶ月近く遅れてる気がします。
名前の由来は、その鳴き声から。
「ジジジジッ」という鳴き声が、油を煮えたぎらせた際の音に似ているから、だそうです。
1匹でも割とうるさい印象で、村内では、若干鳴き声が似ているニイニイゼミの声もかき消してしまっているほどです。
アブラゼミに限らずセミは、幼虫の姿で何年も土の中で暮らし、成虫は平均して1-2週間くらいしか生きられません。
そういった生態なので、成虫になったらエサは食べないものだと思っていましたが、これはどうやらデマのようです…
ボクはずっとそう信じていたのですが、この間村内の子どもとムシの話をしていて、「セミの成虫が(子どもの)手のひらを口で吸おうとしていた」という旨を聞いたので、調べ直してみると、どうやら成虫も幼虫と同様に木の汁を吸って生きているようです。
今までにボクが間違って伝えていたら、申し訳ないです😓
まだまだシロウトだなぁと痛感させられます…。
ちなみにアブラゼミの場合は、サクラ・ナシ・リンゴなどのバラ科の樹木の汁を吸うようです。
ところで、セミといえば、ボクが子どもの頃やっていた観察方法を思い出します。
その方法とは、夜公園などに出向いて地面から出てきているセミの幼虫を捕まえ、家で網戸にくっつけて、羽化を観察するというものです。
地面から出てきて歩いているセミの幼虫はおそらくまもなく羽化しようとしている個体なので、ほとんどの場合その日のうちに羽化が観察できるかと思います。(写真は実際に自然界で羽化していたアブラゼミ)
この時、揺れなどによってセミの幼虫が羽化途中で落下してしまうということがないようにだけ気をつけてください。
その失敗によって彼らが幼虫として土の中で過ごした何年もの期間を一瞬で台無しにしてしまう恐れもあります。。
羽化途中に自然に落ちてしまった場合はもちろん仕方ないのですが。
(当然自然界でも全ての幼虫が、羽化を成功させられるわけではありません。)
翌朝には翅がだいぶ乾いた成虫になると思うので、そこまで観察できたら逃がしてあげてください。
彼らには、これからわずか1-2週間でパートナーを見つけ子孫を残すという“ミッション”があるのです。
そして、ムシ捕りに限らず生き物全般に言えることですが、彼らが自然の営みの中で生きる様子を観察したり、あるいは飼育してみようと思う時にはできるだけ優しく、また、感謝しながら行うのが、良いのかなって思います。
今回、セミを逃がすよう勧めるのも、おそらく成虫を家で育ててあげられるような環境作りは困難だろうと思うからです。
エサや十分なスペースも与えられず死んでしまうのは可哀想…っていう気持ちが大事なんです😌
少なくとも、それが“はっしぃ流”のムシとの向き合い方です。
実際にボクのムシ捕りの様子を見たことがある方なら、ボクがムシを捕まえる時は極力手のひらの上に乗っけて観察しているのに気づくのではないでしょうか?
あれは、逃げられる可能性も高いのですが、ムシに1番ストレスのかからないやり方かなと思って意識しながらやってます。
まぁ必ずしもボクの真似をしろとは言わないので、ムシにもちょっとだけ思いやりの心をもってもらえるといいなぁなんていう、ささやかな願いです😌
脱線しましたが、「セミ」と一口に言ってもボクの住む村の周辺だけで、アブラゼミに始まり、ニイニイ・ヒグラシ・クマゼミ・ミンミンなど異なる種類が確認できます。
鳴き声を聞いて、「お、今のは〇〇ゼミだ」ってわかるともう少し夏のお出かけも楽しくなるかもですね!
おしまい。
参考
アブラゼミの生態や捕まえるコツ - 生きもの図鑑 | Hondaキャンプ | Honda
(昆虫エクスプローラ)
(アブラゼミ分布)
(しずおか みんなの しぜんたいけんてちょう)
はっしぃのムシ図鑑「コメツキムシ」
こんにちは、はっしぃです。
いきなりですが、最近家族が増えました。
と言っても、子どもが生まれたわけでも、結婚したとかってわけでもありません。
それどころか、…いや、これ以上は悲しい話になるのでやめときます笑笑
まぁ新しい昆虫を家に迎えいれました、ってことです。
その名も「コメツキムシ」。
というわけで今回はこの子について説明します!
コメツキムシ
こんな感じの子です。
ついでにいうとこの子はウバタマコメツキまたはオオウバタマコメツキです。
前胸背板(写真に写ってる「あたま」の部分)の模様の特徴から、後者の方かなって思ってます。たぶん…。
一見地味かもしれないですが、面白い生態を持ってます。
どれくらい面白いかというと、子どもたちと一緒に観察したら軽く20分はつぶれるくらいです。(実験済み)
ボク1人で観察したら多分1時間はつぶせます←
その生態は、コメツキムシをひっくり返した時に見ることができます。
ひっくり返して数秒後。
じっとみていると…
パチン…!
大きな音を立てて弾けます。
それはもう派手に弾けます。
子どもと一緒に見た時も、一応事前知識はあったので跳ぶことは知っていたのですが、予想以上に跳びました。
ちょっと子どもたちがビビるくらい笑笑
跳ぶメカニズムとしては、体を腹筋のトレーニングをしているときのようにV字に曲げ、体が元に戻ろうとする力を利用しているようです。
実際、跳ぶ直前の体をみてみると不自然なくらい地面から「あたま」と「おしり」が浮き上がっているのを確認できました。
皆さんもやってみてください。
限界までV字腹筋をして体を一気に床に叩きつける。
多分ケガします←
ちなみにこの時の「パチン」という音が、玄米を白米にする際の米搗き(こめつき)という作業で発生する音に似ていることが名前の由来のようです。
そしてコメツキムシにはもうひとつ面白い習性が。
それは擬死=死んだふりです。
最初にボクがこの子を見つけたのは、木が横積みになったような場所(材木置き場?)だったのですが、切り株のとこに張り付いてました。
手で触ってみると、ポロンと落ちたので、何かのサナギか死骸なんかなと思いました。
観察する際、ひっくり返すときに強い刺激を与えすぎるとしばらく完全に停止するので飛び跳ねてくれないという悩みがあるのですが、これはどうやったら解決するでしょう…?
コメツキムシを他に飼ってる方がいれば是非教えてくださいな!()
にしても今飼育しているカブトムシ(蛹)、ヤママユガ(繭)、ミノムシ、オオ?ウバタマコメツキって動き少なすぎる気がする。。
生死確認が難しくて、毎日ハラハラしてます笑笑
おしまい。
参考
コメツキムシが家の中に入るけど害はある?エサは何を食べているのか? | 生物モラトリアム
精米 (せいまい) | むかしから伝わる農具と稲作 | 食料 | くぼたのたんぼ
はっしぃのムシ図鑑「コオニヤンマ」
こんにちは、はっしぃです。
生活スタイルの変化にともなって、ブログに割ける時間が減ってしまったので、1記事あたりの長さは今までよりちょっと短くしようかな、なんて思ってます。
今日は、村内で梅雨の晴れ間にたまたま捕まえたコオニヤンマについてです!
コオニヤンマ
みなさんの中には、「あれ?これってオニヤンマじゃないの?」って思う方もいるかもしれないですね。
ボクも子どもの頃であれば、オニヤンマと勘違いしていたかもです(~_~;)
ショートver.なのでテンポ良くいきたいと思いますが、オニヤンマとの違いは、顔を見るとすぐ分かるはずです!
というわけで顔の どアップ
で、こっちが本家オニヤンマ。
見てのとおり、コオニヤンマの顔の特徴として
・左右の複眼が離れている(オニヤンマはくっついてる)
・左右の眼の間に突起部がある
こんなところですね。
知っていれば間違うことはないはず!
ちなみにですが、オニヤンマがオニヤンマ科なのに対し、コオニヤンマはサナエトンボ科なので、種類としては全然違います。
紛らわしい名前をつけたものですね。
個人的には、日本で1番大きいトンボということで、オニヤンマの方がテンションは上がりますが(笑)
村内では意外と虫の種類が少ないからこそ、季節の移り変わりに応じて、ムシの種類の変化もわかりやすいです。
コオニヤンマに関しても、ちゃんと確認できたのはつい1-2週間前のことで、それまではサナエトンボ科のもっと小さなトンボやシオカラトンボが多かったのですが、今はほとんど見かけなくなりました。
この時期飛んでるのは、このコオニヤンマとウスバキトンボくらいかな?
もうそろそろ虫捕りシーズン本番なのでワクワクが止まらないですね!!
おしまい。
参考
はっしぃのムシ図鑑「ミノムシ」
こんにちは、はっしぃです。
詳しいことは言わないですが、最近、自身の環境について大きな変化があって…
それでも、ムシへの「愛」は変わらないので引き続き、発信はしていきます!
というわけで、今回はボクが実際に家で飼育もしているミノムシについてです!
ミノムシ
いやぁ、いつ見ても可愛いですね(親バカ)
ミノの上から、ひょこっと顔が出てる感じがなんとも言えないですね(*´︶`*)
今日もボクがこの記事を書く為に写真を撮ろうとしたらお顔をのぞかせてくれました!
ミノムシっていうと枝からぶら下がってほとんど動かない…なんてイメージを持っている方もいるかもしれないです
が、
実はとってもよく動くんですよ!
毎日のように
「あれ?今日はどこに行ったんだろ?」って飼育ケースの中を探してます(笑)
また動き方もかわいくて、自分の体と同じかそれ以上に大きなミノを後ろにひっつけながら、体の前半分をミノの外に出す→ミノを引っ張る の繰り返しで動いていくんです!
とここまでは、ボクが実際に育てているうえでののろけ?みたいなものですが(笑)、ここからはもっとミノムシの生態そのものについて見ていこうと思います!
そもそもミノムシってなんなのか?っていうのを知らない人も実は多いのではないでしょうか。
ミノムシは、ミノガと呼ばれる蛾の幼虫、つまりイモムシです。
なので大人になったら、羽の生えた蛾の姿になります。
ただしこれは♂だけの話です。
♂は大人になると、口が退化してしまうので、エサを食べることもなく、♀を探して交尾のためだけに飛び回ります。
一方で♀は、というと蛹になったあとも羽は生えず、ミノの中で一生を過ごします。
幼虫の状態では、どちらか判断できないので、成虫になるまで待つしかないのですが、いずれにせよ成虫は長生きできないので、逃してあげるべきか、他のミノムシも何匹か飼ってあげるべきか…悩ましいところです。。
そして、日本でミノムシというとポピュラーなのは、オオミノガとチャミノガの2種になるのですが、このうちオオミノガの方は、日本でもとっても数が減っています。
西粟倉でもたくさんミノムシはいますが、おそらくほとんどのミノムシはチャミノガなのではないかと思います。
現にボクが家で飼っているのも顔を見る限り、チャミノガのように思えます。
2019/7/23 追記 「チャミノガ」ではなくボクが飼っているのはおそらく「シバミノガ」だと判明しました。
ではなぜオオミノガの方はそんなにも数が減っているのか、というとこれはオオミノガヤドリバエと呼ばれる中国由来の寄生バエによります。
この寄生バエはオオミノガの幼虫が、葉っぱを食べているところを狙ってその葉っぱに卵を産みつけます。
そしてその卵を口にしたミノムシの体を内側から食べ尽くしてしまうのです。
このハエによって、オオミノガは今や本州、九州ではほとんど見られないとまで言われるほどです。
参考までにオオミノガとチャミノガのミノのつき方の違いを説明すると
オオミノガ→真下に向かってつく/枝に付く部分は細い/小枝はミノにあまり使わない
チャミノガ→約45度の角度でつく/枝につく部分は広い/小枝もミノに使われる
といった違いがあります。
皆さんの周りで、もし
これはオオミノガじゃないかな?
と思われるようなミノを見つけた場合、持って帰って育ててあげるのも、彼らの生き残りのために大切になってくるかもしれません。
と、ちょっとここまでミノムシの悲しい情報になってしまったので、最後は
「ミノムシってすごいんだぞ!」
という情報をお伝えして締めたいと思います。
それはミノムシの吐く糸についてです。
自然界の“糸”といえば、クモの糸が、とても頑丈で1cmほどの太さに束ねるとジェット機の重さにも耐えることができてしまうというのは有名な話かもしれません。
ですが、去年の12月、農研機構と興和株式会社の共同研究によって、ミノムシの糸は、クモの糸と比較しても、繊維の変形しにくさ、ちぎれにくさ、粘り強さ(伸び)…全てにおいて上回るということが発表されました。
近い将来、ミノムシの糸が、身の回りの製品に用いられる…なんてことがあるかもしれないですね!
ミノムシからとれた繊維でできた服を身につけて、ミノムシを育てる。
うん、悪くないですね!!
おしまい。
参考
★ミノムシの意外に面白いその生態!!口のないオス、死ぬまでみの中で過ごすメス : 知識の泉 Haru’s トリビア
http://www.museum.tokushima-ec.ed.jp/ohara/oominoga.html
(研究成果) クモ糸を超えるミノムシの糸、強さの秘密を科学的に解明 | 農研機構
はっしぃのムシ図鑑「ホタル」
こんにちは、はっしぃです。
ほんとはもっと早く記事を書く予定だったのに遅れてしまった(~_~;)
原因は分かってます。
虫捕りした後、その虫の名前とかを図鑑使ったりして特定する作業を「同定」というのですが、これに時間かけすぎました。
でも楽しいんです!
後悔はしていません←
今回は6月に入り、やっと村内でもちらほら見えるようになってきたということで「ホタル」です!
ゲンジボタル
この写真、良いと思いませんか?
何を隠そう、ボクがスマホで撮った写真です。
さすがですね()
今、村で観察することのできるホタルはおそらくコレかな? ゲンジボタルです。
西粟倉村内で見られる時期はだいたい6月の頭から中頃までなので、梅雨入りくらいまでになるんですかね。
ヘイケボタル
出典:昆虫フォトギャラリー/ 撮影:H. Udagawa
もう一種の代表的な日本のホタルといえばコイツですね。
この2種に関しては比較して特徴などを述べていく方がわかりやすいかなって思います👇
大きさ→源:10-20mm 平:7-10mm
胸の模様→源:十字 平:縦1直線
出現時期→源:6-7月 平:7-8月
発光の様子→源:強い/1分間に25-30回点滅(1回の発光が数秒間) 平:弱い/1分間に30-40回点滅(1秒間に2回くらいの発光)
実際に観察するときには、胸の模様が1番わかりやすいと思います👇
そしてこの2種について気になることと言えばもうひとつ。
その名前ですね。
優雅に飛ぶホタルたちに、日本の歴史を代表する武家の名前がつけられているのは気になりませんか?
ゲンジボタルについては、源平合戦で戦死した源頼政の無念の想い(亡霊)が、夜空に光るホタルに喩えられたという説が残っています。
※諸説あります
そして一方のヘイケボタルは、ゲンジボタルに対しひとまわり小さいことから、源平合戦の最終的な敗者である平家の名がつけられたようです。
なんだか、昔の日本人のセンスをここに感じとれる気がしますね!
ヒメボタル
出典:昆虫フォトギャラリー/ 撮影:H. Udagawa
西粟倉村でホタル、といえばもう一種、忘れちゃいけないのがヒメボタルです。
村内では7月の中頃から末までが見頃とされているので、ゲンジボタルがいなくなった梅雨明けくらいから見られる種になります。
上の2種と比較すると、知名度は低く、他の紹介したホタルが水辺に生息するのに対し、ヒメボタルは山林や草むらに生息しています。
これは、幼虫の育ち方に由来するのですが、源平2種のホタルは、水の中で育ちカワニナという貝をエサに育ちます。
一方でヒメボタルの幼虫は、陸上で生活しベッコウマイマイやオカチョウジガイといった貝類(カタツムリ?)を食べるそうです。
ちなみに、ホタルは幼虫どころか卵・サナギですら、光ります。
成虫が光るのは、コミュニケーションとしての意味がありますが、それ以外が光るのは、外敵への警戒という意味が大きいようです。
…光ってたら、外敵にすぐ見つかってしまいそうな、、っていうのは人間の間隔なんでしょうね!(笑)
確かに街灯もない暗闇の中で光というのは少し異質なものに映るかもしれないですね。
(ホタルを1箇所に集めて一斉に光らせたら蛾とか寄ってくるんだろうか…ちょっとやってみよう…)
ヒメボタルの見分け方について、源平2種とは生息地の違いで分かると思いますが、日本にいるホタルも実はこれだけではなく、むしろ陸生のものの方が多いくらい?なので身体的特徴もおさえておきましょう!
大きさ→6-9mm (♂が♀よりも大きい←源平とは逆)
胸の模様→黒褐色の半円
出現時期→5-7月
発光の様子→0.7-1秒間に1回
調べてみると同じホタルでもそれぞれ異なる特徴を持つことが分かってもらえたでしょうか?
風景としてのホタルを楽しむのも良いですが、ボクとしてはもっと近づいて、1個体としてのホタルに目を向けて楽しむ人が増えるといいなって感じです。
おしまい。
参考
ホタルが光る理由は求愛?仕組みと光る条件と時間帯はあるの? | 生物モラトリアム
ゲンジボタルとヘイケボタルの違いは?見分け方を名前の由来を解説 | 生物モラトリアム
ゲンジボタルとヘイケボタルの違いは?見分け方を名前の由来を解説 | 生物モラトリアム
はっしぃのムシ図鑑「クマバチ」
こんにちは、はっしぃです。
移住者同士の関わりもいいのですが、公民館で地元のおじいちゃん・おばあちゃんと交流したり、村の同じ地区のかた主催のBBQに参加したりといった関わりが、だんだんと村に溶け込めている感じがしてとてもいいなぁと思う今日この頃です。
今回はクマバチの解説をします~。
クマバチ(キムネクマバチ)
クマバチはコイツです。
日本にいるクマバチの正式な和名はキムネクマバチといいますが、その名の通り胸の黄色がよく映えますね。
けっこうサイズも大きくて、羽音も大きいのでコイツが近くに来ると、本能的に
「逃げなきゃ!」
って思うひともいるかもですね。
実際こないだ同じ地域おこし協力隊の方々と虫捕りに行ったときにも、みなさんちょっと警戒しているようでした(笑)
でも、安心してください。
この子、めっちゃおとなしいんです!
というのも、クマバチは、スズメバチなどのように群れをつくることはせず、単独行動なので
「命がけで群れを守らなきゃ...」
といった使命感(?)をもってません。
ほんとに直接的に自分の命や巣に影響が及ばない限り、襲ってくることはまずないと思っておっけーです!
ぼっちサイコーですね(違
仮に刺されたとしても毒性はそんなに強くないので、刺されたらとりあえず病院に行って速やかに処置をしてもらえば大丈夫なはずです。
※ただし、ハチ毒全般に言えることとしてアナフィラキシーショック(アレルギーによる急性の全身症状、命の危険もある)に陥るおそれがあるので、むやみに刺激するのは禁物です。
また、これは他のハチにも共通なのですが、ハチの中で毒針を持っているのは♀だけです!
これはなぜかというと、ハチの毒針は産卵管が変化したものだからなのです。
ということは、♂の(クマ)バチだという100%の確信がもてた場合に限り、捕まえてじっくり観察してもよさそうですね(笑)
じゃあここでクマバチの♂♀の見分け方を紹介しましょう!
カンタンに言うと、このブログの最初にも貼ったこの写真👇の子が♀です。
で、この写真👇の子が♂です。
割とわかりやすいですね。
写真の赤丸のように、顔に黄色い三角の模様をもつのが♂、持たないのが♀です。
ちなみに♂は春になると交尾のためにホバリング(飛びながらその場に停止すること)して♀を待ち、♀が来たら追いかけるという習性をもつようです。
つまり、春先にホバリングしているクマバチは♂ということですね。
にしても、待ち伏せて追いかけるってなんかストーカーみたいで怖いですね(笑)
最後にこのクマバチはどんなとこに生息してるのか、これはちょっとクイズ形式でいきましょう!
クマバチが生息する場所は①~③のどれでしょう??
①木の上
②木の中
③木の下(土の中)
👇👇👇もうちょっと下👇👇👇
答えは②木の中です!
もちろんハチの種類によっては木の上に巣を作るものもいれば、木の下(土の中)に巣を作るものもいるので調べてみてください~。
ではクマバチの巣ですが、木の中というのはどういうことかというと...
こういうことですね。右の絵が断面図だと思ってください。
お粗末な絵でごめんなさい(~_~;)
木に丸い穴を開けて中をかじっていき、そのときにでた木くずを使って部屋の仕切りを作ります。
この部屋にそれぞれ卵を産み付けていくようですね。
こういった巣の作り方を穿孔営巣(せんこうえいそう)というようです。
かっこいいので、日常会話に取り入れられるといいですね。
「いまやってる作業って穿孔営巣みたいだよねー」
…無理がありましたね(~_~;)
ボクはちなみに、クマバチの巣が木の中にあるということをこないだ偶然知りました。
こんな風に公園のトイレの壁の外側にクマバチが止まっているのを見つけたので、写真の撮りやすい位置に移動してくれないかなぁーと思って、この壁を軽く足で蹴ってみたんです。
すると...
(ヒョコッ) ブーン...🐝
なんと壁の違うところに開いた穴から、ボクが見つけたのとはまた違うクマバチが顔を出して飛んでいったのです。
あれはびっくりしたなぁ...
もう二度とトイレの壁は蹴りません(あたりまえ)
おしまい。
参考
はっしぃのムシ図鑑「シオカラトンボ」
こんにちは、はっしぃです。
5月とは思えない暑さのおかげで、ムシの様子もだいぶ変わってきたなぁと実感する日々です。
村内でも場所によってはセミが鳴いていたり、草むらでもムシの声がするようになってきました。
はやく本格的な虫捕りシーズン来い!
今回はこの時期でもよく見られるシオカラトンボをピックアップ。
シオカラトンボ
ちょうど今日、公園でとってきたシオカラトンボ。
さて問題です。
この写真のシオカラトンボ、性別は♂♀どっちでしょう?
...この問題、知ってる人からすると超カンタンになります。
だって、こっちじゃない性別のシオカラトンボはこんな感じですもん👇
y***************mさんによる写真ACからの写真
色が全然ちがいますね。
ということで、1枚目の白いシオカラトンボは♂です。
2枚目の黄色いほうが♀になります。
♀のほうは俗にいう“麦わらトンボ”ってやつですね。
ですが、実はこの問題、1枚目の写真ではなく2枚目の写真を提示されて、♂♀をあてるのはちょっと難問になります。
なぜかというと、シオカラトンボの未成熟な個体は♂♀かかわらず黄色なのです!
この場合、最初に注目すべき点は複眼の色になります。
♂の成熟個体は一枚目の画像を見るとわかるようにすこし青みがかっています。
一方で♀の成熟個体は緑色をしています。
光などの関係でこの画像だとちょっとわかりづらいですが、実物をみかけた時には意識してみてください。
さらに、未成熟の個体の場合、複眼の色が薄茶色っぽくなっています。
というわけで、2枚目の写真が提示された場合に答えにたどりつくルートとしては
- 体の色が黄色→成熟個体の♀ または 未成熟個体
- 複眼の色が緑→成熟個体の♀
という感じになりますね。
じゃあ提示された写真が体の色が黄色でかつ複眼の色が薄茶色の個体だった場合は?というと、この場合着目するのは、尾の先っぽになります。
とても簡易化して描くとこんな感じですね。
でもこんな微妙な違いしかないなら、じっくり見ないと判別はむずかしそうですね。
実はボクも、今日(5/27)、♂のシオカラトンボを捕まえた公園において、4月末ごろには♀のシオカラトンボばっかり飛んでるなぁと思ってました。
でも、今思うとあれは未成熟のシオカラトンボだったんですね、そりゃ♀しかいないわけないですよね…(笑)
とここまで、♂♀の違いについて見てきましたが、これだけではなく、シオカラトンボにはそっくりさんが何種類かいます。
さらに判別の難易度がアップするわけですね。
虫捕りにおいてこの同定(種類を確定すること)の作業は一番大変な部分であるように思います。
まぁそれが楽しいんですけどね。
ということで代表的なシオカラトンボのそっくりさんがこちら👇
オオシオカラトンボです。
こんなの普通に虫捕りしてたら気づかないですね。
子どもの頃捕ってたシオカラトンボは実はオオシオカラトンボだった…なんてことは十分にあり得るレベルのそっくりさん。
見分け方のポイントはいくつかあるのですが、一番わかりやすく、かつ♂♀どちらに対しても言えるのは、オオシオカラトンボは翅(はね)の付け根が黒いということですね。
ちなみに他にもシオカラトンボのそっくりさんの代表例として、シオヤトンボというのもいます。
諸事情で画像はないのですが、この見分け方はシオヤトンボの尾の黒い部分はかなり短い(あるいは無い)、体がシオカラトンボに比べて扁平であるなどがあげられます。
興味があったら調べてみてください!
おしまい。
参考
とんぼBLOG シオカラトンボとオオシオカラトンボ ♂の識別
はっしぃのムシ図鑑「アワフキムシ」
こんにちは、はっしぃです。
最近、やっと車を購入しました🚗
一気に行動範囲が広くなった反面、車の移動だとどうしてもムシを捕ったり、地域の人と交流したり、はたまた道ばたの草花に意識を向けたり、といった機会が減ってしまいますね...
意識的に自転車で移動する日も必要かなって思ったりしてます。。
今回はたまたま、家の前で見かけたムシの生態がフシギだなぁと思ったので紹介したいと思います。
アワフキムシ
成虫
Kathy BüscherによるPixabayからの画像
今回ボクが見たのはこのアワフキムシです。
(写真のムネアカアワフキだったかどうかはちょっとわからないです、、)
ここで断言できない理由はまたのちほどお伝えしますが...成虫のサイズは12ミリほどで、メジャーなムシでもないので、はじめて知った人もいるかと思います。
...というかごめんなさい。
ボクもこの記事書くまで知りませんでした!
ブログを書くことで自分にとっても勉強になることが多いのでブログってすばらしいですね!←
どうやら調べてみると分類的にはカメムシの仲間で、世界で約2,000種類、日本だけでも約40種類存在するムシのようです。
ムシの種類って、こんなマイナーなものでも数が桁違いですね(~_~;)
現在、地球で名前の付けられている種が137万種ほど、そのうち昆虫類の種が100万種。
つまり、地球全体の種のうち約7割がムシってことです。
虫嫌いの方にはたまったもんじゃありませんね(笑)
エサは幼虫も成虫も植物の汁だそうで、といってもそこまで深刻な影響を植物にあたえるわけでもないので、害虫ってわけではなさそうです。
アワフキムシは成虫が6~9月、幼虫は春から初夏にかけて現れます。
そう、これがさっきアワフキムシの種類までは断言できなかった理由。
今回ボクが観察できたのは幼虫のほうだったのです!
というわけでこっからは幼虫の説明👇
幼虫
これがアワフキムシの幼虫です♪
いや~、この記事を書き始めた時から、幼虫のことについて早く書きたくて仕方なかったです(笑)
幼虫のサイズはたったの5~10ミリ。
植物の茎にくっつきながら、ほとんど動かずに生活しています。
これだけ見るとホントにどこにでもいそうなただの小虫。
というか見つけるのも一苦労なレベルですよね。
でも今回ボクは簡単にコイツを見つけることができました。
そのポイントがこれ!👇
この茎についた唾液のようなアワアワわかりますか?
これこそが、アワフキムシの幼虫のすみかなんです!!!
ボクは、アワフキムシの名前こそ知らなかったのですが、今までの経験上、植物にくっついてる奇妙なものはだいたい何かのムシのすみかにちがいない!とピンときました。
そこで近くに落ちていた植物の茎を使って泡の中をほじくってみたところ、アワフキムシの幼虫に出会った、というわけなのです。
まぁ想定していた以上に気持ち悪いムシが出てきちゃったなぁ…とも思ったわけですが(笑)
そしてここまで来たら泡がどうやってできてるのか気になりますよね!
簡単に言うと、自分のオシッコに手を加えて「せっけん」をつくり、お腹の気門から空気を出して泡立てているそうです。
子どもの頃やったシャボン玉みたいなものですね!
でもこの泡がなかなかどうして“スグレモノ”なんです。
まず雨風で吹き飛んだり、日に当たって干からびたりすることのない丈夫さ。
次に、泡の中の空気による断熱材としてのはたらき。
そしてさらには、ほかのムシは溺れてしまうので、中まで入ってこれないというシェルターとしての役割。
超優良物件ですね、そりゃあ幼虫の間はほとんど動かないワケです(笑)
ところが、この泡のすごいところはこれだけじゃありません。
なんと、この泡ができる仕組みを応用することで人間の生活にも役立つかも...?というのです。
それが“水に空気を吹き込むお風呂”です。
これによって、お風呂をためるのに必要な水の量を今の約1/10にまで減らすことができるのです。
泡にはさっきも述べたように断熱材としてのはたらきもあり、また泡がはじける際に出る超音波によって洗浄作用も期待できるそうです。
こういう自然界の技術を応用して、人間の生活をもっと快適にするっていう考え方にはどこか心弾むものがありますね!
おしまい。
参考
すごい自然のショールーム --- アワフキムシは泡で快適生活
はっしぃの植物図鑑「キュウリ・ナス・トマト」
こんにちは、はっしぃです。
なんだか最近結局毎日のように地元の方と関わらせてもらっていて、日々楽しいです。
決して、サボりたくてブログの更新が遅れたわけじゃないので、あしからず。。
そして、さっそくですが、
はっしぃ、農業はじめるってよ
まぁ農業って言っていいほど、本格的なものではなく、ただ大家さんに畑の一画を貸してもらえたので、ちょっと栽培してみようって感じなのですが...
この時期に植えるとなると、いわゆる夏野菜が中心になってくるとのことだったので、“the 夏野菜” のキュウリ・ナス・トマトからはじめてみることにしました。
今回はみなさんも日々食卓で頻繁に目にするこの3つの野菜について書いていこうと思います。
キュウリ
はい、皆さんご存じキュウリです。
生育速度が野菜の中でもトップレベルに速く、発芽から約60日で収穫できるみたいですね。
驚きの速さです。
ボクもこの手軽さゆえに、最初の栽培にキュウリを選びました。
ウリ科の植物で原産地はインド北西部ヒマラヤ山麓です。
ちなみに、「胡瓜」という漢字は、その名の通り“胡”の“瓜”というところから来ているわけですが、古代中国で“胡”とは、西方の異民族を指していたそうで、ここからもキュウリが西方から中国に渡ってきて、さらに中国から日本に渡ってきたということが容易に推測できますね。
持論ですが、植物やムシを観察する際に、どういう経緯でその名前になったのかというのに着目してみると、意外な事実を見つけられることが多いのでオススメです!
ところでボクは、
「キュウリといえば河童!」
というイメージがあるのですが、これも改めてなんでだろう?って考えてみると不思議ではないですか??
そもそも河童というのは、馬や子どもを川の中に引きずり込んでしまうと言い伝えられ、夏の川遊びの時期になると、子どもに注意を呼び掛けるため、脅しの意味で使われていた部分も多そうですね。
そのため、水難事故を防ぐ目的で、河童に供えられていたのが、まさしくキュウリだったようです。
では、なぜキュウリが河童への供え物となっていたのか?というとこれは諸説ありますが、
“キュウリの味が人間の味に似ているから”
ということのようです。
...急にホラーになりましたね(~_~;)
そもそも人間の味って誰が確かめたんだろう...?なんてことを考えると、恐怖が倍増しそうなので、このへんでやめておきましょう(笑)
参考
初心者におすすめ!プランターでできる簡単な家庭菜園10選 | ビギナーズ
ナス
ナスも定番の野菜ですね。
油との相性がいいので、ボクは鶏肉や豚肉と一緒に調理することが多いです。
味噌炒めなんかもいいですね。
ナスの原産地もまたインドと言われており、その歴史は古く、日本でも奈良時代から食べられ始めたそうです。
高温多湿で水を好むということからも、非常に日本の気候と相性がいい野菜のようですね。
ことわざにも「親の意見と茄子の花は千に一つも無駄はない」と言われるほど、ナスの花は咲くと必ず実をつけ、実がたくさんできることから“子孫繁栄”の象徴とされることもある、縁起のいい野菜です。
縁起がいいといえば外すわけにはいかないのが「一富士二鷹三なすび」
言うまでもなく、初夢に見ると縁起が良いとされる三つです。
まぁホントはこのあと「四扇五煙草六座頭」と続くわけですが、それはさておき、この言葉の由来は、将軍徳川家に縁の深い駿河に関係する説が多いようですね。
駿河の名産を並べたという説、徳川家康の好物という説などがあるようですが、“茄子=成す”といったところから吉夢の象徴とされるようです。
ナスの呼び方には、“なす”と“なすび”とありますが、歴史が古いのは“なすび”。
奈良時代のナスは今とはちょっと違い、小ぶりで酸っぱかったそうなのですが、そこから“中が酸っぱい実→なかすみ→なすみ→なすび”と呼ばれるようになったのです。
では“なす”の方はというと、これは先の「一富士二鷹三なすび」に関係する話なのですが、徳川家康が自分の好物のナスを江戸でも育てるように命じたことで、江戸にナスが出回るようになります。
ところが、その当時ナスは江戸での生産数が少なく値段が高かったため、なかなか売れなかったようです。
そこで、江戸の商人が考え出したのが先ほど紹介した、“成す”という言葉とかけて縁起物にしようというものだったのでした。
縁起のよい名前になるよう呼び方が変わっていたなんて、なんだか逆転の発想って感じがしますね!
参考
なす派?なすび派?二つの呼び名の由来を知ろう | Catari(カタリ) from TBS
ナスの特徴について。原産地と歴史から見る種類や品種 | 自然栽培みらい|無農薬・無肥料、有機オーガニックの先へ
親の意見と茄子の花は千に一つも無駄はない(おやのいけんとなすびのはなはせんにひとつもむだはない)とは - コトバンク
「一富士二鷹三茄子」の由来を知りたい。 | レファレンス協同データベース
トマト
お次はトマト。
某テレビ番組などでは、トマト=最強の健康食材といった扱いをされるほど栄養価も高く、それでいて栽培も比較的簡単ときているので、今や日本人の食卓にも欠かせない大事な野菜ですね。
ところが日本におけるトマトの歴史は意外と浅く、原産地である南米ペルーのアンデス高地から、江戸時代に日本に伝えられたものの食用として広く栽培され今のようにたくさん食べられるようになったのは第二次世界大戦以降のお話。
日当たりが強くすこし乾燥している場所で育てる方が味が良くなるといわれるので、水をあげすぎないことが肝要ですが、これはもともと高山地帯の植物であったことに関係しているかもしれませんね。
ところで、調べていてボクも驚いたのですが、トマトには毒があるようです。
昆虫の嫌いな成分である“トマチン”を合成することで、トマトは虫から自身を守っているようなのですが、どうやらこのトマチンが人間にとっても毒性を持つようで。
とはいえ、安心してください。
トマチンが致死量に達するのに必要なトマトの量はなんと4トン!!!!
全国のトマト好きの皆さんもよかったですね、どれだけトマトを好きでも、トマトの毒で死ぬことは現実的にほぼありえないです。
いや、自分は頑張れば4トン食べられるよ!
って方が、万に一つでもいたとしたら、その方には「過剰摂取にはご注意を」とだけ伝えておきますね(笑)
まぁ毒も気にするほどではないですし、何より栄養価の高さがトップレベルなので、健康のためにもぜひ意識して摂りたい野菜の1つです🍅
参考
原産地と歴史・栄養価・見分け方・保存法|JA筑前あさくらについて|JA筑前あさくら
今回ご紹介した3つの夏野菜が、実際に収穫できるのを楽しみに毎日お世話をしています(*'▽')
またブログでも成長の様子を伝えられたらいいなぁっておもいます!
おしまい。
はっしぃのムシ図鑑「ナナホシテントウムシ」
こんにちは、はっしぃです。
今日からは、ちょっとした心境の変化もあり、今まで避けていたムシ・植物・地域交流系の記事に絞っていくことにしました。
今回は、日本中比較的どこでも見られるナナホシテントウムシのお話。
ナナホシテントウムシ
成虫
おそらく普段あまり虫とふれあう機会が少なくても、見たことある方は多いと思います。
言わずと知れたナナホシテントウムシの成虫ですね。
「テントウムシの絵を描いてみて~」って言われて、ナナホシテントウムシを描く人も多いんじゃないでしょうか?
間違ってもニジュウヤホシテントウムシなんて描かないでしょう(笑)
名前の由来はもちろん、背中にある7つの模様から。
でも、よくよく考えてみると、この背中の模様を“星”に喩えるってスゴくないですか?
ボクが名前つけてたら、多分ナナ“マル”テントウムシとかになってたと思います。
絶望的なネーミングセンスですね(笑)
ちなみに“テントウムシ”という名前は、太陽(お天道様)に向かって飛んでいくからということらしいですね。
ボクなんかは、テントウムシに限らず、写真のようにまずムシの前に手を置いてあげて、手の上に乗ってくれるのを待ってからじっくり観察するということも多いのですが…
テントウムシは、手に乗せた瞬間、一番上に登ろうとします。
そして、指先まで登ると飛び立とうとします。
だから、観察しようと思ったら、一番上にたどり着く前に手の向きを上下逆にして、また上まで来たら手の向きを変えるって感じで、手をぐるぐる回すハメになります(笑)
まぁ、それはそれで楽しいんで、みなさんもやってみてください( *´艸`)
ところでナナホシテントウムシの成虫は、指でつまんだりすると体から苦い味のする黄色い液体を出して、鳥に食べられるのを防ぎます。
刺激を与えないような観察を心がけましょう!
幼虫
みなさん、ナナホシテントウムシの幼虫はみたことありますか?
こんなんです👇
ちょっと気もち悪っ…!てなる方もいるかもしれないですね。
見た目はヤゴ(トンボの幼虫)とかに近いでしょうか。
まぁヤゴ見たことないんですが(笑)
この時期(4-5月頃)は、ナナホシテントウムシの成虫だけじゃなく、幼虫も観察できるのでお得な感じがしますね!
蛹(さなぎ)
ところで、成虫と幼虫が同じ時期に見られるということは、当然その成長の過程もこの時期に目にすることができます。
これなんだと思いますか?
まぁ見出しで答え言ってしまってるんですが、ナナホシテントウムシの蛹です。
中には、「え、テントウムシって蛹になるんだ!」って方もいるかもしれません。
幼虫と成虫の姿かたちが全然ちがうもの、特に成虫になって初めて羽をもつような昆虫の場合、成長過程に“蛹”という状態を挟むことが多いようです。
そして、蛹になる昆虫のことを完全変態昆虫といいます (; ・`д・´)ヘンタイダー!
…失礼しました(笑)
ボクがこの蛹を見つけられたのは、一緒にムシ探しをしていた、幼稚園児くらいの男の子が、「ここにもテントウムシがいるよ」って教えてくれたからなのですが、確かに知らなければ何か違うムシだと思ってしまいそうな形ですよね。
ボクは、こんな感じで、子どもが自分から生き物や自然に興味を持った時、正しい知識を教えてあげたり、あるいはそれを学ぶきっかけを作ったりする瞬間、しあわせだなぁ…と思うわけなのです。。
卵
しかしながら、子どもの観察眼っていうのは、大人の想像をまだまだ大きく超えていくものですね。
今度はさっきの男の子のお姉ちゃんが、「これ、ナナホシテントウの卵?」と尋ねてきてくれました。
はい、そのとおり。これがナナホシテントウムシの卵です。
ほんと、よく気づいたなぁって思います。
サイズでいうと、これ全体でも自分の小指の第一関節よりかは少し小さいくらいだった気がします。
おかげさまで、スマホで撮った写真だと小さすぎてボケてますね(笑)
子どもの優れた観察力のおかげでこの日は、ナナホシテントウムシの成虫・幼虫・蛹・卵を全部観察することができたので、ムシの記事を書くなら絶対ナナホシテントウからだろうと思って書かせていただきました。
今後もムシや植物についていろいろなエピソードも交えながら紹介できたらな、と思います。
おしまい。
地域おこし協力隊1ヶ月での方針転換と田舎複業のススメ
こんにちは、はっしぃです。
1番最初の記事で、ボクが西粟倉村でやろうと思っていたビジネスプランについても述べさせてもらいました。
hassy-natsuyasumi.hatenadiary.jp
簡単に言ってしまえば、“都会の子ども向け田舎体験事業”です。
ただ、西粟倉村に住み始めて1ヶ月。
ちょっとだけ、考え方変わりました。
今回の話の軸は、
「地域おこし協力隊で1ヶ月過ごしてみたけど、考え方はどう変わった?」
「“複業”って考え方もアリなんじゃないかな?」
って感じです。
地域おこし協力隊 1ヶ月 心境の変化
地域おこし協力隊として3月末に西粟倉村に越してきて以来、最初の記事でも述べたようにたくさん地元の方と交流をさせていただきました。
ボクのビジネスプラン実現のためには、「まず地域を知ることから!」と思って、地元の方の話はメモをとりながら真剣に聞かせていただきました。
そして真剣に話を聞かせていただいたからこそ、気になった話がありました。
「地域おこし協力隊の人はせっかく仲良くなっても1,2年したら村から出て行ってしまうので淋しい...」
しかもこの話を、複数の方から聞きました。
西粟倉村の移住政策として、“定住しなくてもいい”というコンセプトがあるので、ある程度は仕方がない部分だと思います。
でも...それでも…
ボクはこの村にずっと住みたい!
こう思ったとき、ボクの中で、自分のビジネスプランを実現すること よりも 西粟倉村に住み続けること の優先度が高くなったのです。
いや、もしかすると最初から、自分の中では田舎で暮らすことの方が大事なことだったのかもしれません。
村に住み続けるために...
ビジネスプランの実現から、大きく舵を切って、地域おこし協力隊の期間が終わった後も西粟倉村に住み続けるためにできることを考え始めたボクでしたが...
悩みに悩んでます...!(現在進行形)
1つ、ビジネスプランを立てて、そこに向かっていくのであれば、少なくとも何をしなきゃいけないのかっていう点では、明確でしたからね。。
いま1番ボクが考えなきゃいけないのは最低限生活できる給与(ボクの場合、¥100,000+α の収入)を確保する手段です。
そして、可能であれば一刻も早く地元に溶け込みたい。
本当の意味で“西粟倉村民”として認めてもらいたい。
ここまで考えて、ボクが思ったのは、大きい仕事1つで10万の収入を得るよりも、小さな仕事を複数やって(例えば3万×3~4つ)生活できるだけの収入を得る方が性に合っているんじゃないだろうかということでした。
“複業”という考え
調べていくにつれて、ボクのこの考え方は“複業”というのに近いことがわかりました。
複業の定義は以下の通りです。
複業とは字が表すとおり複数の仕事を持つことです。
副業と比較して、収入、要する時間、労力が大きく、限りなく本業に近い仕事といえるでしょう。本業を複数持っているとイメージしてもいいかもしれません。
1つの仕事をメインで行う働き方とは異なり、複数の仕事を同価値で扱っていく働き方です。
そして、特に複業という考え方について最も共感できたのが次の部分。
複業家にとって、収入の大きな仕事はベーシックインカム、つまり生活の最低保証でしかなく、本業という認識ではないのです。
ボクは、本当に身もふたもない言い方をさせてもらうなら、自分が生活できるだけの収入があればそれ以上もらう必要もないし、好きなことができているのであれば、別にその事業が拡大していく必要なんてないと思ったりします。
だから将来的に、生活費を確保できるような仕事を2,3やって、夏休みに子どもを知り合いづてでもなんでも1,2人都会から呼んできて西粟倉村で田舎体験してもらえるならそれだけでいい。
これじゃダメなのかなぁ...
まとめ
地域おこし協力隊として1ヶ月すごしてみて、自身のビジネスプランを成功させること以上に、西粟倉村に住み続けたいと思うようになりました。
そして、村に住み続けるために、“複業”という考え方にたどり着きました。
収入源としての仕事を2,3やって、夏休みの期間などに絞って自身のビジネスプランをごく小規模でもできるならそれでいい、というのが、現在のボクの答えです。
まだどう転ぶのかはわかりませんが、こういう生き方があってもいいんじゃないかなぁと。
おしまい。
西粟倉村民歴1ヶ月。まだまだ田舎暮らしビギナーのボクが移住の失敗について考えてみた!
こんにちは、はっしぃです。
今年(2019)の3月末に、岡山県の西粟倉村に移住してきたボクですが、気付けばもう1ヶ月。
今回は、ネット上に出回る移住失敗談を自分の実体験に照らし合わせて、吟味していこうと思います。
西粟倉村ってどんなとこ?
地図を見てもらうとわかると思いますが、岡山県の最北東端に位置する村です。
なので、岡山市に行くよりも鳥取県や兵庫県に行く方が早いです(笑)
「晴れの国おかやま」という言葉があるほど、岡山県といえば天気がよく、過ごしやすい気候の場所と思われていますよね。
残念!ここ西粟倉村は雨もよく降りますし、なんなら冬は豪雪地帯です(笑)
今では役場が主体となって「百年の森林構想」を掲げたり、他にもローカルベンチャーが盛んで、廃校となった小学校の体育館をつかってうなぎの養殖をしているといった話が有名ですかね。
www.vill.nishiawakura.okayama.jp
かく言うボクも、西粟倉村での起業を目指して移住してきました。
hassy-natsuyasumi.hatenadiary.jp
ネット上に出回る移住失敗談
田舎暮らしにあこがれる若者は年々多くなってきているようですね。
しかしながら、移住について調べたとき、どうしても気になるのが移住失敗談の数々...
実際、どんな失敗談が多いのか挙げてみると...
-
地元の人との人間関係がうまくいかない
-
娯楽が少ない
-
家の中にまで出てくる虫などに耐えきれない
-
生活費が意外とかかる
-
仕事がない
などですかね。
どれも、田舎暮らしに興味を持ったことのある方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか??
ではこれから、1つずつ失敗談に対するボクの実感を述べていこうと思います。。
地元の人との人間関係がうまくいかない
これに関してはやっぱり田舎ならどこにいってもつきまとう問題だと思います。
事実、ボクも普段の生活の中で
地元住人と移住者は意外とうまくいってないんだなぁ...
って痛感することはしばしば。
どういったところでこれを実感するかといえば
- 自分よりも前から村に住む先輩移住者の名前を、地元の方に伝えてもほとんど伝わらない
- 移住者が村に作ったお店を、地元の方が利用しているという話をあまり聞かない
- 同時期に地域おこし協力隊で移住してきた方の話を聞いても、一緒につるんでいるのはどうしても移住者同士にとどまることが多い
約1500人の人口に対して、移住者が100人を超えるこの西粟倉村でさえこんな感じなので、他の地域はもっと大変なところもあるんだろうとしみじみ思います。。
が、
その中でボクはまだ健闘しているほうじゃないかなぁって自負してます(笑)
地元の商店を営むおばあちゃんに、ビニール袋いっぱいのほうれん草やネギ、かき菜を分けていただいたり、
役場の方の山菜採りに参加させていただいたり、
地元のおばあちゃんの畑で農作業のお手伝いをさせていただいたり、
地元のおばちゃんのタケノコ調理を手伝わせていただいたり、
他にも、ボクが今住んでいるところの大家さんの家で、夜ご飯をごちそうになったり、副村長さんの家で田植えの手伝いをさせていただいたり...
ほんとにまだ1ヶ月ちょっとしか経ってないの?って思うくらい、貴重な体験をたくさんさせていただいて、地元の方にはお世話になりっぱなしです(~ ~;)
じゃあ、これだけボクが地元の方と交流する機会をたくさん得られているのはなぜだろうって振り返ってみると、いくつか思い当たる節がありました。
まず年齢。
ボクは東京にいた頃通っていた大学を中退して、移住してきたので、今年の3月にやっと21歳になりました。
西粟倉村の移住者だと、だいたい20代後半~40代までの方が多いので、ボクくらいの年齢だと、すこし目立ちます。
おかげで、地元のおじいちゃん・おばあちゃんには、孫のようにかわいがっていただけている気がします。
次に、性格。
自分で言うのもなんですが、たぶん大人しい方だと思います。
起業したい!っていうのなら、もっとガツガツした性格のほうがうまくいくんだろうなぁ…とは思いながらも、こればっかりは直りませんね。
まぁ直す気もないのですが(笑)
ただこんな性格も、地元の方と交流するうえではうまく回ってくれる部分も多く、下手に目をつけられるってことは少ないかもしれないです。
あと小さい頃から、おばあちゃんっ子だったこともあり、おじいちゃんやおばあちゃんの話を聞くのが楽しいというのは大きいと思います。
よく、年配の方の話は長いって言われることがあると思います。
ただボクは、昔の生活の様子だとか、昔からの知恵だとかそういう類の話をワクワクして聞いていられるので、話が長いなぁ...って感じたことがほとんどないです。
学校の先生の話とかは、長いなぁ、ってしょっちゅう思ってましたけどね(笑)
最後に、これが一番大事だと思うのですが、自分から話しかける努力をしている、ということ。
まだボクは、車を購入できていないのですが、その代わりに最初の1ヶ月は自転車で村全体を探索するように心掛けていました。
ほとんどの移住者はどこへ行くにも車を使うのが当たり前なのですが、最初のうちは地元の方との交流の機会を増やすために、歩いたり自転車で移動したりする時間を確保するのも1つの手かな、と思います。
そして、道中、すれちがった方には必ず挨拶をする!
これだけでも、地元の方からの印象は違ってくるはずです。
ボクも、人見知りが激しいほうなのですが、あいさつだけでも...!と毎日繰り返しているうちに、気付いたらちょっとずつ日常会話もできるような方が増えてきました。
大家さんに聞いた話なのですが、西粟倉村の人は自分から話しかければ優しくしてくださる方ばかりだけれど、相手から話しかけてくれることはほとんどないとのことです。
他にも、新しく移住してきた人が1-2年ですぐに出て行ってしまう場合が多いので、3年かそれ以上住むようになってはじめて、あ、この人は大丈夫だなと判断されて仲良くしてくださるようになる、とのことでした。
近道はないので、根気よく、気長に付きあっていくしかないですね。
娯楽が少ない
ここでいう娯楽っていうのは、きっとカラオケやショッピングモール、飲み屋とかのことですかね。
…ごめんなさい。
ボク、そういった娯楽への興味がまったくないんです(笑)
自分の趣味といえば、ゲーム、マンガ、アニメ、絵を描くことといったインドアなものと、ポタリング、虫捕り、生物観察など田舎でもできる...というか田舎のほうがやりやすいものばかりなのです。。
ただ、西粟倉村の場合、カラオケならばカラオケ店ほど立派なものではありませんがカラオケの機械が置いてある場所は村内にもいくつかあるそうです。
ショッピングモールこそ、車で1時間行かなければありませんが、日常の買い物は食品であれば、隣接する美作市や村内でも十分に買えますし、今なら近くにお店がなくてもネット通販を使えば一通りそろいます。
飲み屋も、宴会などで使われる店は村内にもありますし、飲み屋街に行きたいひとは、村の北から南まで国道が走ってますし、高速道路も通っているので、鳥取まで出て解決しているみたいですね。
つまり、娯楽という点で困ってる人は西粟倉村にあまりいないのではないかと...!
良い村ですね(笑)
家の中にまで出てくる虫などに耐えきれない
田舎暮らしにあこがれて移住してくる人に虫が嫌いな人もいるんだなぁ...とは思いますが...(笑)
ただ、いわゆる害虫は、ボクも見つけたらすぐに逃がすか、退治するかはしています。
なかでも、西粟倉村で一番頻繁に目にする害虫といえばコイツ...
村内でも、カメムシに手を焼いてる方は多いようなのですが、コイツの退治の方法にはコツがあります。
逃がすにしろ退治するにしろ、絶対に刺激を与えないことです!
臭いがついたら、なかなかとれないみたいですからね。
ボクはいつも、紙や板の上に誘導して逃がしてますが、虫が苦手な人は無理せず殺虫剤などで駆除するのがベターですね。
経験上、家の中に発生する虫は、スキマをうめる、窓の開けっ放しをふせぐ、蚊取り線香を焚くなどほんの些細なことで激減するのでいろいろ試してみてください。
生活費が意外とかかる
生活費に関しては、東京にいた頃と比較して高くなったなぁって感じる部分と、反対に安くなったなぁって感じる部分があるのですが...
まず、食費に関して言えば、野菜はもらうこともあるし、村内でも畑をやっている家がたくさんあるので、値段はとても安いです。
肉、魚などの生鮮食品について言えば、当然種類もすくないのですが、西粟倉村の場合、隣の美作市にあるスーパーにおいて、一通り東京とかわらない値段で購入できています。
高いなぁと感じるのは、加工食品や菓子類でしょうか...感覚としては1.3倍くらいな気がします。
トータルだとおそらく月¥20,000前後に落ち着くでしょうか、都会の一人暮らしと大差ないですね。
次に光熱費・ネット代+通信料に関して言えば、自分の家は2人でシェアハウスをしている状態なので、1人当たりに換算するとせいぜい月¥15,000~20,000ってとこです。一般的には田舎のほうが高くなるといわれる光熱費ですが、生活スタイル次第で都会と同じぐらいに抑えられています。
家賃は、先ほど述べたように2人用シェアハウスなので月¥15,000と格安の値段になっています。
僕は東京にいた時もシェアハウスに住んでいましたが、そこは10人くらいいて月¥35,000(水道光熱費ネット代込み)でしたから、生活環境も踏まえると、家賃の安さは田舎ならではですね。
あと、田舎といえば自動車関連費用ですが、まだボクは購入していないので、知り合いに聞いた話だと、保険料金やガソリン代、自動車税などを考えても中古の軽自動車の場合、せいぜい月¥20,000前後だろうとの話です。
基本的にボクの場合、趣味にもほとんどお金を使わないですし、服を買い替えることもほとんどなく、お酒もほぼ飲まないので、初期投資の含まれる初月以降の全支出額はおそらく月¥100,000前後に収まりそうです。
生活スタイルが特殊すぎて、なんの参考にもなっていない気がしますね…
まぁ田舎で一人暮らし、毎日自炊、趣味や交際費に使うお金がほとんどない、って場合ここまで抑えることも環境によっては可能だよ、くらいに思っておいてください。
めっちゃお金かかるなぁと思ったことは今のところないです(笑)
仕事がない
これは、切に思います…
ボクは現在、1年間の地域おこし協力隊期間中なので、その間の給与は保証されていますが、もし起業じゃなく就職という形をとった場合、建築業や製造業、林業、役場職員以外にあまり就職先が思い当たりません。
しいていうならば、ローカルベンチャーの村ということで、ベンチャー企業への就職くらいでしょうか。
仕事を生み出すor見つけることが、今年1年間のボクの最大の目標となっていくはずなので、またちょっとずつブログ上でも報告していこうと思います。
まとめ
西粟倉村で1ヶ月生活してみたボクの、移住失敗談に対する実感は、
-
地元の人との人間関係がうまくいかない→自分から話しかけていくことが重要。田舎で受け入れられるには、3年以上の期間を有することもあると意識したほうがいい。
-
娯楽が少ない→高速道路や国道の通る西粟倉村ならその心配はほとんどナシ!
-
家の中にまで出てくる虫などに耐えきれない→西粟倉村でもカメムシをはじめとして虫はたくさん出る。こればかりは慣れるか、日常でできることから対策するしかない。
-
生活費が意外とかかる→トータルで考えると都会よりは少し安くなる程度、だと思われる。ただし、ボクのように生活スタイル次第では月の支出額を¥100,000程度に抑えることも可能。
-
仕事がない→ほとんど就職先に選択肢がないのは西粟倉村も他の田舎とあまり変わらない。ただし、ローカルベンチャー企業が多い分、若干ではあるが選択の幅が広がりつつある?
といったところです。
西粟倉村に興味を持った方への参考になれば幸いです。
おしまい。
採ってきたタケノコ、どう食べる?アク抜きに失敗しても食べられる??
こんにちは、はっしぃです。
村で生活していると、自然と山の幸と出会う機会も多くなりました。
今回はその中でもタケノコに焦点を当てていこうと思います~。
タケノコのアク抜き
地元のおばちゃんにタケノコの下処理を教えてもらいました。
タケノコの下処理の手順は簡単にいうと
1.洗う
2.切る
3.ゆでる
4.一晩おく
5.皮をむく
これだけです。カンタン!
洗う
この工程は、とりあえず皮の表面についた土をさっと落とす感じで大丈夫です。
切る
洗ったタケノコはまず、先端を切り落とします。(↑写真の①の点線部分)
先端切り落としちゃったら、もったいない…って気もしますが、大丈夫です。
あとでタケノコの皮むいたら、上から1/4くらいにはほとんど食べられる部分ないので!(笑)
※タケノコのサイズにもよります
次に写真の②の点線のように、縦に切り込みを入れます。
このとき切り込みはタケノコの中心部分くらいまでいれてください。
こうすることで火の通りが早くなるのと、あとで皮をむくときにスムーズにむけるそうですよ~。
ゆでる
鍋にタケノコと米ぬかをいれたら、タケノコが上まで浸かるくらいの水をいれてゆで始めます。
お湯が沸騰したら、落としぶたをして火を弱め、30分~1時間ほど待ちます。
ゆであがりは、竹串を皮の厚い部分や根元の部分にさしてスッと通るかどうかで判断してください!
一晩おく
ゆであがったタケノコは鍋にいれたまま、火を止めて一晩放置です!
お湯も捨てちゃダメですよ。
この間にアクが抜けていくみたいなので、大事な行程です。
皮をむく
あとは皮をむいて、アク抜き完了!
タケノコの皮は、ゆでる前にいれた切り込みの所から簡単にむけます。
目安としては、タケノコの皮に茶色い部分が残らないところまでむき続けるといいかなって思います。
まだタケノコが固いって感じるようならもう少しむいてもOKです!
はじめてタケノコを調理すると、タケノコは食べられない皮の部分が半分くらいになるのでびっくりすると思います(笑)
アク抜きに失敗した!そんな時どうする?
アク抜きに失敗したワケ
とここまで、タケノコのアク抜きについて紹介してきました。
もちろんこの方法の通りにやれば、実際にお店で出してるタケノコの下処理なので、ちゃんとアク抜きができます。
ボクも、調理場でおばちゃんたちのやり方を見て、体験して、家でもやってみようと思ったんです。
そして、やってみました。
なんとアク抜き失敗しました!(爆笑)
...まぁ、安心してください、原因はわかってますんで(~_~;)
Webサイトで調べたときに
“米ぬかがなくても白米ひとにぎりを鍋に入れたらアク抜きできるよ!”
って書いてあったのでその通りにやってみたんですが、案の定アク抜きできなかったですね...
ちゃんと米ぬか買ってアク抜きしましょう←
アク抜きに失敗したタケノコをおいしく食べたい!
とはいえ、アク抜きに失敗したタケノコでも食べないのはもったいないですよね。
ボクも、
どうにかおいしく食べられる方法はないものか...
というより、
案外普通に料理してたらアクが気にならなくなるんじゃない?
って考えて実際に食べてみました。
相変わらず安易ですね(笑)
鶏もも肉とタケノコの土佐煮→◎
土佐煮といえば、濃いめの醤油味とかつおぶしのうまみを合わせた煮物料理ですが、ここに鶏モモ肉を加えただけの簡単料理です。
これは大当たりでした。
タケノコのアク抜きができていないときのピリッとした後味の悪さが全くない!
ボクの感覚としては、途中で煮るという行程を挟んだおかげで残ってたアクがぬけてくれたんじゃないかなぁって思います。
土佐煮に限らず、煮物料理は十分に挽回可能なメニューだと思います!
無限タケノコ→○
無限○○といえば、野菜などの大量消費向けに考案されたメニューですが、それのタケノコ版。
といっても作り方は簡単で、めんつゆとバターとタケノコをレンジでチンするだけ。
濃いめの味付けということもあり、そこまでタケノコのえぐみを感じることはなかったのですが…
食べ終わってから、汁を飲んでみるとやっぱりありますね、あのピリッとした独特のえぐみが。。
普通のひとはまず、汁まで飲まないと思うので気になるほどではないって評価が適切かなぁ...
まとめ
タケノコのアク抜きは時間こそかかるものの、ちゃんと手順を守ってやれば比較的簡単にできます。
だから、買えるのであれば米ぬかはちゃんと買って下さい!
※大事なことなので2回言いました
そしてボクみたいに、万が一、アク抜きがうまくいかなかった場合には煮物料理をおすすめします!
おいしくタケノコをいただきましょう♪
おしまい。
ボクはなぜ、西粟倉村に移住し、ココでローカルベンチャーをやろうと思ったのか?
はじめまして、はっしぃです。
ボクは今年度東京から、岡山県の“西粟倉村”という村に移住してきました。
今回は「誰キミ?何者??」という方への自己紹介もかねて、ボクが西粟倉村に移住してきた経緯についてお伝えしていきます。
西粟倉村との出会い
そもそも、東京に住んでいたボクが、どうやってこの西粟倉村について知ったのでしょうか?
そのきっかけは、ある方のツイートでした。
来たぞ西粟倉! 場所: クラシカ https://t.co/xCkH0KgiHa— 🏠🚶🏻♂️ (@hbkr) 2018年7月26日
西粟倉森の学校見学! pic.twitter.com/Gx2L00i4yt— 🏠🚶🏻♂️ (@hbkr) 2018年7月27日
西粟倉の廃校で育てた森のうなぎを食す pic.twitter.com/gCg95X7Q77— 🏠🚶🏻♂️ (@hbkr) 2018年7月27日
この方、ご存じですかね?
クラウドファンディングサイトを運営する「CAMPFIRE」の代表取締役で、フレンドファンディングアプリ「polca」やシェアハウス「リバ邸」など、画期的な仕組みをいくつも生み出している連続起業家です。
上記のツイートは、その家入さんが西粟倉村へ視察に来ていらした際のものです。
ボクは当時、たまたま前述のシェアハウス「リバ邸」で生活していたこともあり、家入さんのツイートをよくチェックしていました。
このときTwitterを開いていなければ、ボクが西粟倉村に出会うこともなかったかもしれないなぁと考えると、人生ってフシギなものですね(笑)
LLL(ローカルライフラボ)に応募するまで
こうして西粟倉村のことについて知ったボクが、次に興味をもったのはLLL(ローカルライフラボ)でした。
LLLとは一言でいうと、“「自分×地域=ナリワイ」を研究するための1年間の地域おこし協力隊制度”です。
👇詳しくはLLLを主導する株式会社エーゼロさんの紹介記事をご参考ください
https://www.a-zero.co.jp/lvslll-nishiawakura-lll
もともと、田舎でやってみようと思っていたビジネスプランはあったものの、
・ 東京からいきなり田舎に移住しても、地元の方に受け入れられないんじゃないだろうか?
・自分のビジネスプランだとうまくマネタイズできる自信がない…
といった不安が頭によぎって、すぐにはできそうもないなぁと半ば諦めていたボクにとっては、LLLが、まさに「福音」となったのです。
こうしてボクは「思い立ったが吉日!」とばかりに、さっそくLLLに申し込むことを決めたのでした。
初めての西粟倉村訪問
LLLに申し込むためには、8・9・10月に1回ずつ行われる西粟倉村フィールドワークにいずれか1回参加する必要がありました。
まぁどういうところかわからないのに、いきなり知らない村に飛び込むなんて怖いですもんね。
フィールドワークの2日間では、写真のように村の名所を案内していただいたり、ローカルベンチャーについて実感を感じられるようなお話をたくさんしていただきました。
最高の時間を過ごすことができたのですが、しいて言うのであれば、もっと地元に住んでる方の生の声も聞きたかったなぁ...
ボクのビジネスプラン
フィールドワークも終え、11月に行われた面接で無事に、LLLの2期生として採用していただくことができました。
では、ボクの当初のビジネスプランとはいったいどんなものだったのでしょうか?
実はこのビジネスプランこそ、ブログタイトルが「はっしぃのなつやすみ」となっていることや、ブログ中での一人称が“ボク”であることと関係しているのですが...
勘のいい方はわかりますかね?(笑)
ボクがやろうとしていたのは、“ゲーム「ぼくのなつやすみ」シリーズをリアルで再現する小学生向け田舎体験事業”でした。
「ぼくのなつやすみ」といえば、2000年6月に第1作が発売されて以来、第4作まで発売された大人気ゲームです。
そのコンセプトはどれも共通して、“夏休みに1ヶ月間、田舎の親戚の家で暮らすことになった昭和の時代の小学生を疑似体験する”というものです。
ボクが生まれたのが1998年なので、ドストライク世代というわけではありません。
が、幼い頃父親がプレイするのを横で見ていた頃の思い出がよみがえり、この歳になってドハマりしました!(笑)
特に大人になってからプレイしたぼくなつ2~4に関しては、昆虫採集も虫相撲も魚釣りも、果てはゲーム中の登場人物の会話でさえもほとんどコンプリート。
えぇ、れっきとしたゲームオタクですね(笑)
そして
ボクがドハマりした、このぼくなつの世界を再現できたらたのしいんじゃない?
という思いと、子どもと接するのが好きというボクの性格を組み合わせた結果、生まれたのが先のビジネスプランだった、というわけなのです。
まぁこのビジネスプランも、村暮らしから1ヶ月ちょっと経った今では、大きな方針転換をむかえることとなるのですが...
それについては、またの機会に。
おしまい。