はっしぃのムシ図鑑「ホタル」
こんにちは、はっしぃです。
ほんとはもっと早く記事を書く予定だったのに遅れてしまった(~_~;)
原因は分かってます。
虫捕りした後、その虫の名前とかを図鑑使ったりして特定する作業を「同定」というのですが、これに時間かけすぎました。
でも楽しいんです!
後悔はしていません←
今回は6月に入り、やっと村内でもちらほら見えるようになってきたということで「ホタル」です!
ゲンジボタル
この写真、良いと思いませんか?
何を隠そう、ボクがスマホで撮った写真です。
さすがですね()
今、村で観察することのできるホタルはおそらくコレかな? ゲンジボタルです。
西粟倉村内で見られる時期はだいたい6月の頭から中頃までなので、梅雨入りくらいまでになるんですかね。
ヘイケボタル
出典:昆虫フォトギャラリー/ 撮影:H. Udagawa
もう一種の代表的な日本のホタルといえばコイツですね。
この2種に関しては比較して特徴などを述べていく方がわかりやすいかなって思います👇
大きさ→源:10-20mm 平:7-10mm
胸の模様→源:十字 平:縦1直線
出現時期→源:6-7月 平:7-8月
発光の様子→源:強い/1分間に25-30回点滅(1回の発光が数秒間) 平:弱い/1分間に30-40回点滅(1秒間に2回くらいの発光)
実際に観察するときには、胸の模様が1番わかりやすいと思います👇
そしてこの2種について気になることと言えばもうひとつ。
その名前ですね。
優雅に飛ぶホタルたちに、日本の歴史を代表する武家の名前がつけられているのは気になりませんか?
ゲンジボタルについては、源平合戦で戦死した源頼政の無念の想い(亡霊)が、夜空に光るホタルに喩えられたという説が残っています。
※諸説あります
そして一方のヘイケボタルは、ゲンジボタルに対しひとまわり小さいことから、源平合戦の最終的な敗者である平家の名がつけられたようです。
なんだか、昔の日本人のセンスをここに感じとれる気がしますね!
ヒメボタル
出典:昆虫フォトギャラリー/ 撮影:H. Udagawa
西粟倉村でホタル、といえばもう一種、忘れちゃいけないのがヒメボタルです。
村内では7月の中頃から末までが見頃とされているので、ゲンジボタルがいなくなった梅雨明けくらいから見られる種になります。
上の2種と比較すると、知名度は低く、他の紹介したホタルが水辺に生息するのに対し、ヒメボタルは山林や草むらに生息しています。
これは、幼虫の育ち方に由来するのですが、源平2種のホタルは、水の中で育ちカワニナという貝をエサに育ちます。
一方でヒメボタルの幼虫は、陸上で生活しベッコウマイマイやオカチョウジガイといった貝類(カタツムリ?)を食べるそうです。
ちなみに、ホタルは幼虫どころか卵・サナギですら、光ります。
成虫が光るのは、コミュニケーションとしての意味がありますが、それ以外が光るのは、外敵への警戒という意味が大きいようです。
…光ってたら、外敵にすぐ見つかってしまいそうな、、っていうのは人間の間隔なんでしょうね!(笑)
確かに街灯もない暗闇の中で光というのは少し異質なものに映るかもしれないですね。
(ホタルを1箇所に集めて一斉に光らせたら蛾とか寄ってくるんだろうか…ちょっとやってみよう…)
ヒメボタルの見分け方について、源平2種とは生息地の違いで分かると思いますが、日本にいるホタルも実はこれだけではなく、むしろ陸生のものの方が多いくらい?なので身体的特徴もおさえておきましょう!
大きさ→6-9mm (♂が♀よりも大きい←源平とは逆)
胸の模様→黒褐色の半円
出現時期→5-7月
発光の様子→0.7-1秒間に1回
調べてみると同じホタルでもそれぞれ異なる特徴を持つことが分かってもらえたでしょうか?
風景としてのホタルを楽しむのも良いですが、ボクとしてはもっと近づいて、1個体としてのホタルに目を向けて楽しむ人が増えるといいなって感じです。
おしまい。
参考
ホタルが光る理由は求愛?仕組みと光る条件と時間帯はあるの? | 生物モラトリアム
ゲンジボタルとヘイケボタルの違いは?見分け方を名前の由来を解説 | 生物モラトリアム
ゲンジボタルとヘイケボタルの違いは?見分け方を名前の由来を解説 | 生物モラトリアム