はっしぃのムシ図鑑「ゴマダラカミキリ」
こんにちは、はっしぃです。
お盆ですね、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
ボクは村内で親子にムシ捕りを教えたり、親戚の家に日帰りで帰ったり、大家さんの家で大家さんの親戚の子どもと一緒に花火をしたりと、なんだかんだで充実しております。。
一方でムシの飼育はというと、ミノムシやコメツキムシ、ゴマダラカミキリが暑さのためか寿命のためかは分からないですが、亡くなってしまいました。
今回は弔いの意も込めて、ゴマダラカミキリをピックアップしたいと思います。
ゴマダラカミキリ
ボクがこのゴマダラカミキリを村内で見つけたのは、今年の7/27に道の駅の近くを歩いていた時のこと。
植え込みの木に明らかに他より目立つ黒いムシがいたので捕獲しました。
調べてみると、飼育時の餌は昆虫ゼリーで良いとのことだったので飼育スタート。
カブトやクワガタと違い、日中動くムシなので、1番よく動き回っていた印象でした。
個人的にはフォルムもカッコよく好きな昆虫の1匹なのですが、農家の方にとっては天敵となることも多いかもしれません。
というのも、ボクは飼育中昆虫ゼリーを与えていたと書きましたが、自然界での彼らの餌は柑橘類やイチジク、栗などの新鮮な生木や葉。
たった1匹のゴマダラカミキリが若いミカンの樹に食いこんだだけで木を枯らしてしまうほどなのだとか。
日本大百科全書(ニッポニカ)の記述でも以下のようにありました。
ミカンなどの果樹や街路樹、庭木の大害虫として有名である。
すごいですね、“大害虫”なんて表現、初めて聞きました笑笑
とまぁ、よっぽど嫌われているようなので、見つけたら繁殖はさせずに家で飼えってことのようですね!(違
ちなみに生木を食べることからもわかるように彼らのアゴの力は強いです。
実験としてイネ科の植物を口の前に持っていくとたちまち千切られてしまいました。
迂闊に指を近づけると噛まれるかもしれないのでお気をつけて!!
そしてムシを考察するときにはお決まりな、名前についてもみてみましょう。
“ゴマダラ”ってよくよく考えると不思議な言葉じゃないでしょうか?
ニュアンス的に、白い点々が“ゴマ”っぽいなぁって感じはしますが、じゃあ“ダラ”ってなんでしょう? どっかの方言ですかね?笑笑
もちろんそんな訳はなく、漢字で書いてみるとその答えがわかります。
“胡麻斑”カミキリです。
つまり“胡麻(ゴマ)”+“斑(マダラ)”が正解だったのです。
“マ”が1つ省略されていたわけですね。
さらにいうと、“カミキリ”を漢字で書くと“天牛”。
中国名で、長い触覚を牛に見立てたのだとか。
なんともイカした名前です。
どうせなら皆さんも漢字で覚えてみましょう。
“胡麻斑天牛”です。
めちゃくちゃかっこいいです。
大害虫です。←
もう忘れないですね。
ボクも飼育していたゴマダラカミキリは、忘れないように、亡くなってから標本にしてあげました。
そろそろ虫屋・虫捕り少年/少女にとっての夏は終わってしまいますが、今年の夏は虫捕りに勤しめたでしょうか?
ボクは来年、もうちょっと採集のフィールドを広げてみてもいいかな、なんて思ってます。
おしまい。
参考
第35話 ゴマダラカミキリムシ(病害虫・雑草防除ガイド【害虫と病気の話】) | シンジェンタジャパン