はっしぃのムシ図鑑「アワフキムシ」
こんにちは、はっしぃです。
最近、やっと車を購入しました🚗
一気に行動範囲が広くなった反面、車の移動だとどうしてもムシを捕ったり、地域の人と交流したり、はたまた道ばたの草花に意識を向けたり、といった機会が減ってしまいますね...
意識的に自転車で移動する日も必要かなって思ったりしてます。。
今回はたまたま、家の前で見かけたムシの生態がフシギだなぁと思ったので紹介したいと思います。
アワフキムシ
成虫
Kathy BüscherによるPixabayからの画像
今回ボクが見たのはこのアワフキムシです。
(写真のムネアカアワフキだったかどうかはちょっとわからないです、、)
ここで断言できない理由はまたのちほどお伝えしますが...成虫のサイズは12ミリほどで、メジャーなムシでもないので、はじめて知った人もいるかと思います。
...というかごめんなさい。
ボクもこの記事書くまで知りませんでした!
ブログを書くことで自分にとっても勉強になることが多いのでブログってすばらしいですね!←
どうやら調べてみると分類的にはカメムシの仲間で、世界で約2,000種類、日本だけでも約40種類存在するムシのようです。
ムシの種類って、こんなマイナーなものでも数が桁違いですね(~_~;)
現在、地球で名前の付けられている種が137万種ほど、そのうち昆虫類の種が100万種。
つまり、地球全体の種のうち約7割がムシってことです。
虫嫌いの方にはたまったもんじゃありませんね(笑)
エサは幼虫も成虫も植物の汁だそうで、といってもそこまで深刻な影響を植物にあたえるわけでもないので、害虫ってわけではなさそうです。
アワフキムシは成虫が6~9月、幼虫は春から初夏にかけて現れます。
そう、これがさっきアワフキムシの種類までは断言できなかった理由。
今回ボクが観察できたのは幼虫のほうだったのです!
というわけでこっからは幼虫の説明👇
幼虫
これがアワフキムシの幼虫です♪
いや~、この記事を書き始めた時から、幼虫のことについて早く書きたくて仕方なかったです(笑)
幼虫のサイズはたったの5~10ミリ。
植物の茎にくっつきながら、ほとんど動かずに生活しています。
これだけ見るとホントにどこにでもいそうなただの小虫。
というか見つけるのも一苦労なレベルですよね。
でも今回ボクは簡単にコイツを見つけることができました。
そのポイントがこれ!👇
この茎についた唾液のようなアワアワわかりますか?
これこそが、アワフキムシの幼虫のすみかなんです!!!
ボクは、アワフキムシの名前こそ知らなかったのですが、今までの経験上、植物にくっついてる奇妙なものはだいたい何かのムシのすみかにちがいない!とピンときました。
そこで近くに落ちていた植物の茎を使って泡の中をほじくってみたところ、アワフキムシの幼虫に出会った、というわけなのです。
まぁ想定していた以上に気持ち悪いムシが出てきちゃったなぁ…とも思ったわけですが(笑)
そしてここまで来たら泡がどうやってできてるのか気になりますよね!
簡単に言うと、自分のオシッコに手を加えて「せっけん」をつくり、お腹の気門から空気を出して泡立てているそうです。
子どもの頃やったシャボン玉みたいなものですね!
でもこの泡がなかなかどうして“スグレモノ”なんです。
まず雨風で吹き飛んだり、日に当たって干からびたりすることのない丈夫さ。
次に、泡の中の空気による断熱材としてのはたらき。
そしてさらには、ほかのムシは溺れてしまうので、中まで入ってこれないというシェルターとしての役割。
超優良物件ですね、そりゃあ幼虫の間はほとんど動かないワケです(笑)
ところが、この泡のすごいところはこれだけじゃありません。
なんと、この泡ができる仕組みを応用することで人間の生活にも役立つかも...?というのです。
それが“水に空気を吹き込むお風呂”です。
これによって、お風呂をためるのに必要な水の量を今の約1/10にまで減らすことができるのです。
泡にはさっきも述べたように断熱材としてのはたらきもあり、また泡がはじける際に出る超音波によって洗浄作用も期待できるそうです。
こういう自然界の技術を応用して、人間の生活をもっと快適にするっていう考え方にはどこか心弾むものがありますね!
おしまい。
参考
すごい自然のショールーム --- アワフキムシは泡で快適生活