はっしぃのムシ図鑑「アブラゼミ」
お久しぶりです、はっしぃです。
7月は、丸一日休みの日がほとんどないという異例の忙しさでしたが、ようやく時間に余裕が出てきた今日この頃です。
(虫捕りの時期が終わるともうちょっと暇です、たぶん…)
以前、飼っている虫に絞ってブログ書こうかなと思ったのですが、時期的にセミの鳴き声が気になるので、今日はおなじみアブラゼミについて書かせてもらいます!
アブラゼミ
みなさんもよく見たことのあるセミかと思います。
その分布地も北海道〜九州とまさしく日本全国に生息する最も身近なセミですね。
アニメなどでもセミの絵といえば、茶色い翅のアブラゼミが描かれることが多いのではないでしょうか。
(なぜか鳴き声は「ミンミン」の方がポピュラーですが…)
ただ今年が珍しいのか、ボクの住む西粟倉村周辺が例年遅いのか分かりませんが、実際に今年アブラゼミの姿を確認したのは7/27 兵庫県佐用町でのことでした。
8月に入ってようやく多く確認できるようになったので、感覚としてはボクが東京にいた頃と1ヶ月近く遅れてる気がします。
名前の由来は、その鳴き声から。
「ジジジジッ」という鳴き声が、油を煮えたぎらせた際の音に似ているから、だそうです。
1匹でも割とうるさい印象で、村内では、若干鳴き声が似ているニイニイゼミの声もかき消してしまっているほどです。
アブラゼミに限らずセミは、幼虫の姿で何年も土の中で暮らし、成虫は平均して1-2週間くらいしか生きられません。
そういった生態なので、成虫になったらエサは食べないものだと思っていましたが、これはどうやらデマのようです…
ボクはずっとそう信じていたのですが、この間村内の子どもとムシの話をしていて、「セミの成虫が(子どもの)手のひらを口で吸おうとしていた」という旨を聞いたので、調べ直してみると、どうやら成虫も幼虫と同様に木の汁を吸って生きているようです。
今までにボクが間違って伝えていたら、申し訳ないです😓
まだまだシロウトだなぁと痛感させられます…。
ちなみにアブラゼミの場合は、サクラ・ナシ・リンゴなどのバラ科の樹木の汁を吸うようです。
ところで、セミといえば、ボクが子どもの頃やっていた観察方法を思い出します。
その方法とは、夜公園などに出向いて地面から出てきているセミの幼虫を捕まえ、家で網戸にくっつけて、羽化を観察するというものです。
地面から出てきて歩いているセミの幼虫はおそらくまもなく羽化しようとしている個体なので、ほとんどの場合その日のうちに羽化が観察できるかと思います。(写真は実際に自然界で羽化していたアブラゼミ)
この時、揺れなどによってセミの幼虫が羽化途中で落下してしまうということがないようにだけ気をつけてください。
その失敗によって彼らが幼虫として土の中で過ごした何年もの期間を一瞬で台無しにしてしまう恐れもあります。。
羽化途中に自然に落ちてしまった場合はもちろん仕方ないのですが。
(当然自然界でも全ての幼虫が、羽化を成功させられるわけではありません。)
翌朝には翅がだいぶ乾いた成虫になると思うので、そこまで観察できたら逃がしてあげてください。
彼らには、これからわずか1-2週間でパートナーを見つけ子孫を残すという“ミッション”があるのです。
そして、ムシ捕りに限らず生き物全般に言えることですが、彼らが自然の営みの中で生きる様子を観察したり、あるいは飼育してみようと思う時にはできるだけ優しく、また、感謝しながら行うのが、良いのかなって思います。
今回、セミを逃がすよう勧めるのも、おそらく成虫を家で育ててあげられるような環境作りは困難だろうと思うからです。
エサや十分なスペースも与えられず死んでしまうのは可哀想…っていう気持ちが大事なんです😌
少なくとも、それが“はっしぃ流”のムシとの向き合い方です。
実際にボクのムシ捕りの様子を見たことがある方なら、ボクがムシを捕まえる時は極力手のひらの上に乗っけて観察しているのに気づくのではないでしょうか?
あれは、逃げられる可能性も高いのですが、ムシに1番ストレスのかからないやり方かなと思って意識しながらやってます。
まぁ必ずしもボクの真似をしろとは言わないので、ムシにもちょっとだけ思いやりの心をもってもらえるといいなぁなんていう、ささやかな願いです😌
脱線しましたが、「セミ」と一口に言ってもボクの住む村の周辺だけで、アブラゼミに始まり、ニイニイ・ヒグラシ・クマゼミ・ミンミンなど異なる種類が確認できます。
鳴き声を聞いて、「お、今のは〇〇ゼミだ」ってわかるともう少し夏のお出かけも楽しくなるかもですね!
おしまい。
参考
アブラゼミの生態や捕まえるコツ - 生きもの図鑑 | Hondaキャンプ | Honda
(昆虫エクスプローラ)
(アブラゼミ分布)
(しずおか みんなの しぜんたいけんてちょう)