はっしぃのムシ図鑑「クマバチ」
こんにちは、はっしぃです。
移住者同士の関わりもいいのですが、公民館で地元のおじいちゃん・おばあちゃんと交流したり、村の同じ地区のかた主催のBBQに参加したりといった関わりが、だんだんと村に溶け込めている感じがしてとてもいいなぁと思う今日この頃です。
今回はクマバチの解説をします~。
クマバチ(キムネクマバチ)
クマバチはコイツです。
日本にいるクマバチの正式な和名はキムネクマバチといいますが、その名の通り胸の黄色がよく映えますね。
けっこうサイズも大きくて、羽音も大きいのでコイツが近くに来ると、本能的に
「逃げなきゃ!」
って思うひともいるかもですね。
実際こないだ同じ地域おこし協力隊の方々と虫捕りに行ったときにも、みなさんちょっと警戒しているようでした(笑)
でも、安心してください。
この子、めっちゃおとなしいんです!
というのも、クマバチは、スズメバチなどのように群れをつくることはせず、単独行動なので
「命がけで群れを守らなきゃ...」
といった使命感(?)をもってません。
ほんとに直接的に自分の命や巣に影響が及ばない限り、襲ってくることはまずないと思っておっけーです!
ぼっちサイコーですね(違
仮に刺されたとしても毒性はそんなに強くないので、刺されたらとりあえず病院に行って速やかに処置をしてもらえば大丈夫なはずです。
※ただし、ハチ毒全般に言えることとしてアナフィラキシーショック(アレルギーによる急性の全身症状、命の危険もある)に陥るおそれがあるので、むやみに刺激するのは禁物です。
また、これは他のハチにも共通なのですが、ハチの中で毒針を持っているのは♀だけです!
これはなぜかというと、ハチの毒針は産卵管が変化したものだからなのです。
ということは、♂の(クマ)バチだという100%の確信がもてた場合に限り、捕まえてじっくり観察してもよさそうですね(笑)
じゃあここでクマバチの♂♀の見分け方を紹介しましょう!
カンタンに言うと、このブログの最初にも貼ったこの写真👇の子が♀です。
で、この写真👇の子が♂です。
割とわかりやすいですね。
写真の赤丸のように、顔に黄色い三角の模様をもつのが♂、持たないのが♀です。
ちなみに♂は春になると交尾のためにホバリング(飛びながらその場に停止すること)して♀を待ち、♀が来たら追いかけるという習性をもつようです。
つまり、春先にホバリングしているクマバチは♂ということですね。
にしても、待ち伏せて追いかけるってなんかストーカーみたいで怖いですね(笑)
最後にこのクマバチはどんなとこに生息してるのか、これはちょっとクイズ形式でいきましょう!
クマバチが生息する場所は①~③のどれでしょう??
①木の上
②木の中
③木の下(土の中)
👇👇👇もうちょっと下👇👇👇
答えは②木の中です!
もちろんハチの種類によっては木の上に巣を作るものもいれば、木の下(土の中)に巣を作るものもいるので調べてみてください~。
ではクマバチの巣ですが、木の中というのはどういうことかというと...
こういうことですね。右の絵が断面図だと思ってください。
お粗末な絵でごめんなさい(~_~;)
木に丸い穴を開けて中をかじっていき、そのときにでた木くずを使って部屋の仕切りを作ります。
この部屋にそれぞれ卵を産み付けていくようですね。
こういった巣の作り方を穿孔営巣(せんこうえいそう)というようです。
かっこいいので、日常会話に取り入れられるといいですね。
「いまやってる作業って穿孔営巣みたいだよねー」
…無理がありましたね(~_~;)
ボクはちなみに、クマバチの巣が木の中にあるということをこないだ偶然知りました。
こんな風に公園のトイレの壁の外側にクマバチが止まっているのを見つけたので、写真の撮りやすい位置に移動してくれないかなぁーと思って、この壁を軽く足で蹴ってみたんです。
すると...
(ヒョコッ) ブーン...🐝
なんと壁の違うところに開いた穴から、ボクが見つけたのとはまた違うクマバチが顔を出して飛んでいったのです。
あれはびっくりしたなぁ...
もう二度とトイレの壁は蹴りません(あたりまえ)
おしまい。
参考