はっしぃのなつやすみ

のんびり村ぐらし。某なつやすみのゲームの世界観にあこがれて、岡山の西粟倉村にやってきた筆者が、日々の生活で得た知識・感じたことをあっぷしています~。

西粟倉村民歴1ヶ月。まだまだ田舎暮らしビギナーのボクが移住の失敗について考えてみた!

こんにちは、はっしぃです。

今年(2019)の3月末に、岡山県西粟倉に移住してきたボクですが、気付けばもう1ヶ月。

今回は、ネット上に出回る移住失敗談を自分の実体験に照らし合わせて、吟味していこうと思います。

西粟倉村ってどんなとこ?

地図を見てもらうとわかると思いますが、岡山県の最北東端に位置する村です。

なので、岡山市に行くよりも鳥取県兵庫県に行く方が早いです(笑)

「晴れの国おかやま」という言葉があるほど、岡山県といえば天気がよく、過ごしやすい気候の場所と思われていますよね。

 

残念!ここ西粟倉村は雨もよく降りますし、なんなら冬は豪雪地帯です(笑)

 

今では役場が主体となって「百年の森林構想」を掲げたり、他にもローカルベンチャーが盛んで、廃校となった小学校の体育館をつかってうなぎの養殖をしているといった話が有名ですかね。

www.vill.nishiawakura.okayama.jp

 

かく言うボクも、西粟倉村での起業を目指して移住してきました。 

hassy-natsuyasumi.hatenadiary.jp

ネット上に出回る移住失敗談

田舎暮らしにあこがれる若者は年々多くなってきているようですね。

しかしながら、移住について調べたとき、どうしても気になるのが移住失敗談の数々...

実際、どんな失敗談が多いのか挙げてみると...

  • 地元の人との人間関係がうまくいかない

  • 娯楽が少ない

  • 家の中にまで出てくる虫などに耐えきれない

  • 生活費が意外とかかる

  • 仕事がない

などですかね。

どれも、田舎暮らしに興味を持ったことのある方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか??

ではこれから、1つずつ失敗談に対するボクの実感を述べていこうと思います。。

地元の人との人間関係がうまくいかない

これに関してはやっぱり田舎ならどこにいってもつきまとう問題だと思います。

事実、ボクも普段の生活の中で

地元住人と移住者は意外とうまくいってないんだなぁ...

って痛感することはしばしば。

 

どういったところでこれを実感するかといえば

  • 自分よりも前から村に住む先輩移住者の名前を、地元の方に伝えてもほとんど伝わらない
  • 移住者が村に作ったお店を、地元の方が利用しているという話をあまり聞かない
  • 同時期に地域おこし協力隊で移住してきた方の話を聞いても、一緒につるんでいるのはどうしても移住者同士にとどまることが多い

約1500人の人口に対して、移住者が100人を超えるこの西粟倉村でさえこんな感じなので、他の地域はもっと大変なところもあるんだろうとしみじみ思います。。

 

が、

その中でボクはまだ健闘しているほうじゃないかなぁって自負してます(笑)

f:id:hassy-natsuyasumi:20190514134420j:plain

地元の商店を営むおばあちゃんに、ビニール袋いっぱいのほうれん草やネギ、かき菜を分けていただいたり、

f:id:hassy-natsuyasumi:20190514134405j:plain

役場の方の山菜採りに参加させていただいたり、

f:id:hassy-natsuyasumi:20190514134347j:plain

地元のおばあちゃんの畑で農作業のお手伝いをさせていただいたり、

f:id:hassy-natsuyasumi:20190514134343j:plain

地元のおばちゃんのタケノコ調理を手伝わせていただいたり、

 

他にも、ボクが今住んでいるところの大家さんの家で、夜ご飯をごちそうになったり、副村長さんの家で田植えの手伝いをさせていただいたり...

 

ほんとにまだ1ヶ月ちょっとしか経ってないの?って思うくらい、貴重な体験をたくさんさせていただいて、地元の方にはお世話になりっぱなしです(~ ~;)

じゃあ、これだけボクが地元の方と交流する機会をたくさん得られているのはなぜだろうって振り返ってみると、いくつか思い当たる節がありました。

 

まず年齢。

ボクは東京にいた頃通っていた大学を中退して、移住してきたので、今年の3月にやっと21歳になりました。

 西粟倉村の移住者だと、だいたい20代後半~40代までの方が多いので、ボクくらいの年齢だと、すこし目立ちます。

おかげで、地元のおじいちゃん・おばあちゃんには、孫のようにかわいがっていただけている気がします。

 

次に、性格。

自分で言うのもなんですが、たぶん大人しい方だと思います。

起業したい!っていうのなら、もっとガツガツした性格のほうがうまくいくんだろうなぁ…とは思いながらも、こればっかりは直りませんね。

まぁ直す気もないのですが(笑)

 

ただこんな性格も、地元の方と交流するうえではうまく回ってくれる部分も多く、下手に目をつけられるってことは少ないかもしれないです。

 

あと小さい頃から、おばあちゃんっ子だったこともあり、おじいちゃんやおばあちゃんの話を聞くのが楽しいというのは大きいと思います。

 

よく、年配の方の話は長いって言われることがあると思います。

ただボクは、昔の生活の様子だとか、昔からの知恵だとかそういう類の話をワクワクして聞いていられるので、話が長いなぁ...って感じたことがほとんどないです。

 

学校の先生の話とかは、長いなぁ、ってしょっちゅう思ってましたけどね(笑)

 

最後に、これが一番大事だと思うのですが、自分から話しかける努力をしている、ということ。

まだボクは、車を購入できていないのですが、その代わりに最初の1ヶ月は自転車で村全体を探索するように心掛けていました。

ほとんどの移住者はどこへ行くにも車を使うのが当たり前なのですが、最初のうちは地元の方との交流の機会を増やすために、歩いたり自転車で移動したりする時間を確保するのも1つの手かな、と思います。

 

そして、道中、すれちがった方には必ず挨拶をする!

これだけでも、地元の方からの印象は違ってくるはずです。

 

ボクも、人見知りが激しいほうなのですが、あいさつだけでも...!と毎日繰り返しているうちに、気付いたらちょっとずつ日常会話もできるような方が増えてきました。

 

大家さんに聞いた話なのですが、西粟倉村の人は自分から話しかければ優しくしてくださる方ばかりだけれど、相手から話しかけてくれることはほとんどないとのことです。

 

 他にも、新しく移住してきた人が1-2年ですぐに出て行ってしまう場合が多いので、3年かそれ以上住むようになってはじめて、あ、この人は大丈夫だなと判断されて仲良くしてくださるようになる、とのことでした。

 

近道はないので、根気よく、気長に付きあっていくしかないですね。

娯楽が少ない

ここでいう娯楽っていうのは、きっとカラオケやショッピングモール、飲み屋とかのことですかね。

 

…ごめんなさい。

ボク、そういった娯楽への興味がまったくないんです(笑)

 

自分の趣味といえば、ゲーム、マンガ、アニメ、絵を描くことといったインドアなものと、ポタリング、虫捕り、生物観察など田舎でもできる...というか田舎のほうがやりやすいものばかりなのです。。

 

ただ、西粟倉村の場合、カラオケならばカラオケ店ほど立派なものではありませんがカラオケの機械が置いてある場所は村内にもいくつかあるそうです。

 

ショッピングモールこそ、車で1時間行かなければありませんが、日常の買い物は食品であれば、隣接する美作市や村内でも十分に買えますし、今なら近くにお店がなくてもネット通販を使えば一通りそろいます。

 

飲み屋も、宴会などで使われる店は村内にもありますし、飲み屋街に行きたいひとは、村の北から南まで国道が走ってますし、高速道路も通っているので、鳥取まで出て解決しているみたいですね。

 

つまり、娯楽という点で困ってる人は西粟倉村にあまりいないのではないかと...!

良い村ですね(笑)

家の中にまで出てくる虫などに耐えきれない

田舎暮らしにあこがれて移住してくる人に虫が嫌いな人もいるんだなぁ...とは思いますが...(笑)

 

ただ、いわゆる害虫は、ボクも見つけたらすぐに逃がすか、退治するかはしています。

 

なかでも、西粟倉村で一番頻繁に目にする害虫といえばコイツ...

f:id:hassy-natsuyasumi:20190514171152j:plain

(クサギ)カメムシです。

 

村内でも、カメムシに手を焼いてる方は多いようなのですが、コイツの退治の方法にはコツがあります。

逃がすにしろ退治するにしろ、絶対に刺激を与えないことです!

臭いがついたら、なかなかとれないみたいですからね。

 

ボクはいつも、紙や板の上に誘導して逃がしてますが、虫が苦手な人は無理せず殺虫剤などで駆除するのがベターですね。

 

経験上、家の中に発生する虫は、スキマをうめる、窓の開けっ放しをふせぐ、蚊取り線香を焚くなどほんの些細なことで激減するのでいろいろ試してみてください。

生活費が意外とかかる

生活費に関しては、東京にいた頃と比較して高くなったなぁって感じる部分と、反対に安くなったなぁって感じる部分があるのですが...

 

まず、食費に関して言えば、野菜はもらうこともあるし、村内でも畑をやっている家がたくさんあるので、値段はとても安いです。

肉、魚などの生鮮食品について言えば、当然種類もすくないのですが、西粟倉村の場合、隣の美作市にあるスーパーにおいて、一通り東京とかわらない値段で購入できています。

高いなぁと感じるのは、加工食品や菓子類でしょうか...感覚としては1.3倍くらいな気がします。

トータルだとおそらく月¥20,000前後に落ち着くでしょうか、都会の一人暮らしと大差ないですね。

 

次に光熱費・ネット代+通信料に関して言えば、自分の家は2人でシェアハウスをしている状態なので、1人当たりに換算するとせいぜい月¥15,000~20,000ってとこです。一般的には田舎のほうが高くなるといわれる光熱費ですが、生活スタイル次第で都会と同じぐらいに抑えられています。

 

家賃は、先ほど述べたように2人用シェアハウスなので月¥15,000と格安の値段になっています。

僕は東京にいた時もシェアハウスに住んでいましたが、そこは10人くらいいて月¥35,000(水道光熱費ネット代込み)でしたから、生活環境も踏まえると、家賃の安さは田舎ならではですね。

 

あと、田舎といえば自動車関連費用ですが、まだボクは購入していないので、知り合いに聞いた話だと、保険料金やガソリン代、自動車税などを考えても中古の軽自動車の場合、せいぜい月¥20,000前後だろうとの話です。

 

基本的にボクの場合、趣味にもほとんどお金を使わないですし、服を買い替えることもほとんどなく、お酒もほぼ飲まないので、初期投資の含まれる初月以降の全支出額はおそらく月¥100,000前後に収まりそうです。

 

生活スタイルが特殊すぎて、なんの参考にもなっていない気がしますね…

まぁ田舎で一人暮らし、毎日自炊、趣味や交際費に使うお金がほとんどない、って場合ここまで抑えることも環境によっては可能だよ、くらいに思っておいてください。

 

めっちゃお金かかるなぁと思ったことは今のところないです(笑)

仕事がない

 これは、切に思います…

ボクは現在、1年間の地域おこし協力隊期間中なので、その間の給与は保証されていますが、もし起業じゃなく就職という形をとった場合、建築業や製造業、林業、役場職員以外にあまり就職先が思い当たりません。

 

しいていうならば、ローカルベンチャーの村ということで、ベンチャー企業への就職くらいでしょうか。

 

仕事を生み出すor見つけることが、今年1年間のボクの最大の目標となっていくはずなので、またちょっとずつブログ上でも報告していこうと思います。

 

まとめ

西粟倉村で1ヶ月生活してみたボクの、移住失敗談に対する実感は、

  • 地元の人との人間関係がうまくいかない自分から話しかけていくことが重要。田舎で受け入れられるには、3年以上の期間を有することもあると意識したほうがいい。

  • 娯楽が少ない→高速道路や国道の通る西粟倉村ならその心配はほとんどナシ!

  • 家の中にまで出てくる虫などに耐えきれない西粟倉村でもカメムシをはじめとして虫はたくさん出る。こればかりは慣れるか、日常でできることから対策するしかない。

  • 生活費が意外とかかる→トータルで考えると都会よりは少し安くなる程度、だと思われる。ただし、ボクのように生活スタイル次第では月の支出額を¥100,000程度に抑えることも可能。

  • 仕事がない→ほとんど就職先に選択肢がないのは西粟倉村も他の田舎とあまり変わらない。ただし、ローカルベンチャー企業が多い分、若干ではあるが選択の幅が広がりつつある?

といったところです。

 

西粟倉村に興味を持った方への参考になれば幸いです。

 

おしまい。